内容説明
「生類憐れみの令」下の江戸・向島の外れ、森に埋もれた隠れ宿「やみとり屋」では、万七郎と春之介が、鳥を焼いて、浪人や無頼の徒に食べさせている。露見したら死罪も覚悟の危険を冒す彼らは、「剣の力に対して言葉を武器に」を標榜し、御蔭参りに共鳴して公儀に刃向かった。
著者等紹介
多田容子[タダヨウコ]
1971年、香川県生まれの尼崎市育ち。京都大学経済学部在学中から時代小説を書き始め、時代小説大賞に応募。第7・8・9回と3年連続して最終候補に残り、期待と注目を浴びる。第8回の最終候補作「双眼」を大幅に書きかえ、’99年5月に刊行、作家デビューを果たす。2000年3月には「柳影」を刊行、若き剣豪小説作家の誕生と注目される
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