内容説明
フランスの港町で日本人Kがひきつけられた、憂いのある一人の紳士。彼には、秘められた過去があった―。ラヴェルの生地、バスク地方を舞台に、音楽の魔力にとりつかれた男の揺らぎと人生の転変を、ミステリアスに描く。著者は練達の音楽評論家。その鋭い感性が冴えわたる異色の物語。
著者等紹介
阿津見磬[アズミケイ]
1928年生まれ。早稲田大学第一商学部卒業。1952年、日本ビクター株式会社に入社。退社後、音楽評論に従事し現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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