出版社内容情報
私たちの身体の中で繰り広げられる、その驚きのメカニズムとは?
健康な身体づくりにタンパク質は必要な栄養素。髪の毛や皮膚、筋肉など、わたしたち人間はタンパク質からできていると言っても過言ではありません。
しかし、タンパク質について、みなさんどれだけご存じでしょうか?
本書はタンパク質のはたらき、役割、語源や歴史、最新の研究、さらには摂り方のアドバイスまで、その驚きのメカニズムを多角的に紹介します。読み物として楽しめるコラムも多数掲載。タンパク質への理解が深まる1冊。
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(まえがきより)――
この十数年で“タンパク質”という言葉をよく耳にするようになりました。雑誌では「タンパク質で元気とキレイを手に入れる」「タンパク質を摂って一生健康」などのタンパク質の特集記事が組まれ、スーパーに行くと、パッケージに「高タンパク」「プロテイン」の文字が入った飲料やヨーグルト、菓子、カップ麺、冷凍餃子などの商品がさまざまに並んでいます。まさにタンパク質ブームの様相です。
しかし、「タンパク質は重要」ということを、なんとなくわかってはいても、その実体については、ほとんどの人がご存じないかと思います。そのため、よく誤解もされています。たとえば、「コラーゲン(タンパク質の一種)を食べたら肌がプルンプルンになる」と広く言われていますが、これは科学的根拠に欠けています。そこで、タンパク質についての教育・研究に長年携わってきた経験をもとに、タンパク質について分かりやすく解説し、多くの人にその全体像を知っていただく本を書いてみようと思いました。
【目次より抜粋】
第1章 タンパク質は自由自在
第2章 からだを形づくるタンパク質――構造タンパク質
第3章 働き者のタンパク質――機能タンパク質
第4章 “タンパク質”なのか、”プロテイン”なのか――言葉から歴史をたどる
第5章 タンパク質の一生――生まれて、働いて、死ぬまで
第6章 タンパク質を食べる――健やかなからだのために
【著者略歴】
山本啓一(やまもと・けいいち)
細胞生物学者。1948年東京都生まれ。東京大学卒業。理学博士。博士研究員としてスタンフォード大学に留学。帰国後、順天堂大学、放送大学、創価大学の教員を経て、千葉大学理学部教授となる。千葉大学名誉教授。著書に『グルコサミンはひざに効かない』(PHP新書)、『老化と脳科学』(インターナショナル新書)などがある。
【目次】



