インターナショナル新書<br> 戸籍の日本史

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戸籍の日本史

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  • サイズ 新書判/ページ数 320p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797681628
  • NDC分類 324.87
  • Cコード C0230

出版社内容情報

日本は世界で唯一の「戸籍国家」
なぜ7世紀に作られた国民管理制度が明治維新で蘇り、今日に続いているのか?

古代律令政時代に生まれた戸籍はなぜ、何のために明治に甦ったのか?
そしてその制度が21世紀の今日まで生き続けているのはいったいどういう理由なのか。
男女別姓問題、同性婚、このほか種々の国際化の「見えざる障壁」になっている、日本独自の国民管理制度の実態を暴く。
「天皇には戸籍があるか」「江戸時代の戸籍制度は」「磯野家の戸籍」など、戸籍をめぐる小ネタも満載!

本書の内容より
一章 「日本人」としての証明書
二章 「古代の制度」がなぜ復活したのか
三章 明治国家が創り出した「家制度」
四章 戸主という名の「君主」
五章 「婿」と「妾」の国・日本
【寄り道 その一】 人別帳の世界──江戸時代の「戸籍」
六章 創り出された「日本人」
七章 早くも現われた「限界」──徴兵制と国勢調査
【寄り道 その二】 本籍を「皇居」に置く人たち
八章 戦前の「無戸籍」問題
九章 差別の温床として
十章 「大日本帝国」の戸籍──朝鮮、台湾、そして満洲
十一章 国破れて「家」あり
十二章 「日本人」の再編
十三章 天皇に戸籍はあるか
十四章 『サザエさん』に見る戦後の「家」
終章 戸籍がなくても生きていける

【著者略歴】
遠藤正敬(えんどう・まさたか)
政治学者。1972年千葉県生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。博士(政治学)。早稲田大学、宇都宮大学、大阪国際大学、東邦大学等非常勤講師。専攻は政治学、日本政治史。著書に『戸籍と国籍の近現代史―民族・血統・日本人 第3版』(明石書店、2024)、『犬神家の戸籍:「血」と「家」の近代日本』(青土社、2021)、『天皇と戸籍―「日本」を映す鏡』(筑摩選書、2019)、『戸籍と無戸籍-「日本人」の輪郭』(人文書院、2017、サントリー学芸賞受賞)等。自称「さすらいの非常勤講師」。趣味は時代劇、地下アイドル、アニメ。


【目次】

内容説明

古代律令政時代に生まれた戸籍はなぜ、何のために明治に甦ったのか?そしてその制度が21世紀の今日まで生き続けているのはいったいどういう理由なのか。夫婦別姓問題、同性婚、このほか種々の国際化の「見えざる障壁」になっている、日本独自の国民管理制度を暴く。「天皇には戸籍があるか」「江戸時代の戸籍制度は」など、戸籍をめぐる小ネタも満載!

目次

一章 「日本人」としての証明書
二章 「古代の制度」がなぜ復活したのか
三章 明治国家が創り出した「家制度」
四章 戸主という名の「君主」
五章 「婿」と「妾」の国・日本
【寄り道 その一】人別帳の世界―江戸時代の「戸籍」
六章 創り出された「日本人」
七章 早くも現われた「限界」―徴兵制と国勢調査
【寄り道 その二】本籍を「皇居」に置く人たち
八章 戦前の「無戸籍」問題
九章 差別の温床として
一〇章 「大日本帝国」の戸籍―朝鮮、台湾、そして満洲
一一章 国破れて「家」あり
一二章 「日本人」の再編
一三章 天皇に戸籍はあるか
一四章 『サザエさん』に見る戦後の「家」
終章 戸籍がなくても生きていける

著者等紹介

遠藤正敬[エンドウマサタカ]
政治学者。1972年千葉県生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。博士(政治学)。早稲田大学、宇都宮大学、大阪国際大学、東邦大学等非常勤講師。専攻は政治学、日本政治史。著書に『戸籍と無戸籍―「日本人」の輪郭』(人文書院、2017、サントリー学芸賞受賞)等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

28
あって当然と思われる戸籍制度だが、その存在は近現代史を歪ませる原因となってきた。日本の伝統だった夫婦別姓を捨て、アイヌを旧土人扱いしたり前科や賤称まで載せて差別を固定化し、満洲国でも日本人の処遇を優先して国籍法を作らないなど傀儡国家たる現実を露呈させた。新憲法下でも生き残った戸籍は家制度を実質的に保たせ、70年代半ばまで他人の戸籍は覗き放題など制度的欠陥を放置したままだった。マイナンバーが施行された今日、戸籍の存在意義は「血統主義による日本人家族」というフィクションを信じさせるためだけとの指摘は重く深い。2025/11/10

よっち

26
古代律令政時代に生まれた戸籍はなぜ明治に甦り今日まで生き続けているのか。日本独自の国民管理制度の実態を考える1冊。それまで町や村への帰属意識しかなかったものを、国家による国民管理の意図から整備されたもので、徴兵逃れのための戸籍操作や天皇の戸籍の有無といったエピソードや、琉球やアイヌ、台湾、朝鮮などが戸籍で日本に取り込まれた意味なども紹介しながら、戸籍が日本人とは何かという問いに深く関わる制度で、夫婦別姓や同性婚といった現代的課題が、戸籍制度によって見えにくい障壁となっているという指摘は考えさせられました。2025/11/05

さとうしん

13
日本古代の戸籍、江戸時代の人別帳、戦前の戸籍と家制度、そして家制度亡き後の現代の戸籍と住民票制度、その他近代沖縄と北海道、植民地台湾と朝鮮、満洲国での戸籍の扱いと戦後の変転。現代の天皇家の扱いと無戸籍の問題、マイナンバーと戸籍等々、読みやすい語り口で歴史的展開から現代の諸問題まで幅広く扱っている。戸籍を利用した徴兵逃れのテクニックが面白い。「日本人とは何か?」という問題が戸籍制度の展開に現れているというのがよくわかる。2025/10/14

志村真幸

3
 著者は日本政治史の研究者。  戸籍についての著作が多数あるひとだが、それらを一般向けに分かりやすくまとめたものが本書となる。  戸籍という問題が、こんなにも多方面に広がっていくのかと驚かされた。明治政府の国づくり、天皇制、家族、男尊女卑、結婚制度、婚外子、パスポート、沖縄、アイヌ、台湾、朝鮮、無国籍者。いずれも、戸籍という切り口でスパッと見えてくるものがある。  個人的には、琉球やアイヌ、台湾や朝鮮が戸籍によって日本に呑みこまれ、なおかつ差別されていった道のりが興味深かった。2025/10/11

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