インターナショナル新書<br> ウンコノミクス

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インターナショナル新書
ウンコノミクス

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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797681567
  • NDC分類 518.24
  • Cコード C0236

出版社内容情報

ウンコを経済やエコロジーの視点で見つめ直す!
肥料、熱源、燃料、医療…。その活用分野は想像を超える。
ウンコ活用が日本の切り札になる!

日本人は平均で1日200グラムのウンコを排出する。
米国の150グラム、英国の100グラムと、欧米人と比べても多く、
日本は世界有数のウンコ排出大国だ。

近年、リンの主要産出国である中国が禁輸に動いたり、
ウクライナ危機でロシア、ベラルーシからの肥料の輸入が減ったことで、
ウンコの価値が世界的に注目されつつある。

肥料だけではない。
養殖海苔に窒素やリンを供給する栄養塩として、
下水熱を使ったビル空調や、冬場に凍結した雪を融かす熱源として、
また、自動車燃料、発電、宇宙ロケットの燃料として、
ウンコの活用範囲は、我々の想像よりずっと幅広い。

ウンコとゴミでできた大阪版万博会場の夢洲の問題点や、
羽田空港と隣り合う日本最大の下水処理場のレポートを交え、
日本経済を立て直す「ウンコノミクス」の可能性を探る。

(目次より)
第一章 迫るXデー――リン酸が足りなくなる日
九割を依存した中国が禁輸に動いた 世界は化学肥料の争奪戦へ
第二章 ウンコ版「夜明け前」――バカにならない温室効果
羽田の隣は国内最大の下水処理場
第三章 再び「金肥」になる――ウンコの山は宝の山
発酵や乾燥で優れた肥料に
第四章 夢洲(ゆめしま)はウンコ島――悲しき埋め立て処分
大阪万博アンダーグラウンド
第五章 水産から半導体まで――生活を支える資源への回帰
海苔の養殖と下水道
第六章 ウンコは熱い――サステナブルな熱源
ハウスの加温に雪国の融雪 車を走らすバイオガス ロケット発射
第七章 先進国化が絶った循環――ゴミになったウンコ
蟯虫検査が廃止された理由
第八章 食糧輸入大国はウンコ排出大国――合わない養分収支
海外から栄養分を大量持ち込み 人も家畜も出す一方

【著者略歴】
山口亮子(やまぐち・りょうこ)
ジャーナリスト。愛媛県出身。2010年、京都大学文学部卒業。2013年、中国・北京大歴史学系大学院修了。時事通信社を経てフリーになり、農業や中国について執筆。著書に『日本一の農業県はどこか―農業の通信簿―』(新潮社)、共著に『誰が農業を殺すのか』(新潮社)、『人口減少時代の農業と食』(筑摩書房)、『図解即戦力 農業のしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書』(技術評論社)がある。

内容説明

中国がリン酸の禁輸に動き、ウクライナ危機でロシアからの肥料輸入が途絶えた。世界的な肥料不足が懸念されるなか、ウンコの活用が世界中で注目されている。養殖海苔の栄養として、下水熱を使ったビル空調や融雪の熱源として、自動車や宇宙ロケットの燃料として、ウンコの活用分野は幅広い。ウンコとゴミでできた大阪万博会場の夢洲や、羽田空港と隣り合う日本最大の下水処理場のレポートを交え、日本経済を立て直す「ウンコノミクス」の可能性を探る。

目次

第1章 迫るXデー―リン酸が足りなくなる日
第2章 ウンコ版「夜明け前」―国内最大の下水処理場
第3章 再び「金肥」になる―ウンコの山は宝の山
第4章 夢洲はウンコ島―大阪万博アンダーグラウンド
第5章 水産から半導体まで―金鉱山より金が採れる
第6章 ウンコは熱い―サステナブルな熱源
第7章 先進国化が絶った循環―ゴミになったウンコ
第8章 食料輸入大国はウンコ排出大国

著者等紹介

山口亮子[ヤマグチリョウコ]
ジャーナリスト。愛媛県出身。2010年、京都大学文学部卒業。2013年、中国・北京大歴史学系大学院修了。時事通信社を経てフリーになり、農業や中国について執筆。雑誌や広告の企画編集やコンサルティングなどを手掛ける株式会社ウロ代表取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

活字スキー

17
今や国を問わず、持続可能な循環型社会のためにはあらゆる可能性を検討しなければならないことは明明白白なのに、人や家畜が日々排出する膨大な糞尿を問答無用で「廃棄物」として焼却、埋め立て処分してしまっていいのか。否!いい訳がない。資源小国日本において、自前で賄えるのはHENTAIとUNKOくらいのものであると認め、それを最大限活用することは、国の存続と繁栄のための絶対条件といっても過言ではないだろう。ボーッと流してんじゃねーよ!2025/05/06

Go Extreme

2
食料安全保障の課題 化学肥料の輸入依存 リン酸資源の枯渇懸念 肥料原料価格の高騰 ウンコ、救いの主としての期待 プラネタリー・バウンダリーと栄養塩循環 下水処理場の静脈機能と動脈機能 年間7000万立法メートルの汚泥発生 脱水汚泥の焼却と温室効果ガス排出 江戸時代の屎尿、下肥としての資源循環 汚穢列車の記憶 リン酸の偏在と争奪戦 屎尿、汚泥の堆肥化 焼却灰の肥料利用への期待 下水熱利用のポテンシャル 消化ガス、バイオガスの資源化 輸入飼料による栄養分の偏在 ウンコ、「金脈」への転換の必要性2025/04/30

志村真幸

2
 本書は、人間や家畜の排泄物を利用について、その可能性と課題を追求した内容だ。  主たる舞台は下水道。排泄物に由来するリンが大量にふくまれ、肥料として重要なのだが、経済的、技術的な理由から、ほとんど利用されていない。実際に各地の下水道処理場を訪れ、綿密な取材によって実態が明らかにされていく。  神戸市など、再利用を実現させているところもあり、不可能ではないだけに、今後の発展を期待したい。  あまりひとの触れたがらないテーマであり、取材するだけでも大変そうだが、きっちりと調査され、誠実で信頼できる内容だ。 2025/04/07

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