インターナショナル新書<br> 罰ゲーム化する管理職―バグだらけの職場の修正法

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インターナショナル新書
罰ゲーム化する管理職―バグだらけの職場の修正法

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797681345
  • NDC分類 336.3
  • Cコード C0230

出版社内容情報

高い自殺率、縮む給与差、育たぬ後任、辞めていく女性と若手――、
日本の管理職の異常な「罰ゲーム化」をデータで示し、解決策を提案する。
ビジネスの現場を救う”希望の書”!

「管理職の活性化」に悩む経営層にも、現場の管理職にも役立つ、知恵とヒントに溢れた1冊。

・・・・・
――「はじめに」より(一部再編集して抜粋)

今、管理職として働くということが、「罰ゲーム」と化してきている。
日本の管理職に対するこの「罰ゲーム」という比喩は、近年、ビジネスの現場や研究者の間でもしばしば聞かれていたものですが、いよいよ正面から取り上げる必要が出てきました。

この「罰ゲーム化」の影響は深刻です。
管理職ポストの後継者不足、イノベーション不足、部下育成不足、さらには管理職本人のストレス、そして本人の自殺という悲劇的な問題にまで連綿とつながっています。経営・組織の課題の域を超え、「社会課題」とも呼べるものになってきました。

さて、ではこのバグの原因は何でしょうか。
あまり気がつかれていませんが、この「罰ゲーム化」には、放置すると管理職の負荷が上がり続ける、まるでインフレ・スパイラルのような構造が存在します。
ここ10年ほどで現れたハラスメント防止法、働き方改革、テレワークの普及など、新しいトレンドの多くが、管理職の負荷を増やし続けています。

すべてのゲームには、「作り手」がいます。
会社という世界の中で言えば、働く環境やルールを決める側、経営や人事といった人たちです。しかし残念ながら、ゲーム環境の作り手の多くも、この「バグだらけの職場」を放置し続けています。
社長と人事の間、部長と課長の間、事業部門と管理部門の間には、まるで半透明のベールがかかっているように、課題への認識も切実さも噛み合うことなく、すれ違い続けているのです。これが実は、「罰ゲーム化」の根本的原因です。

このゲームは、本当のゲームのようにやり直しがききません。
人生もキャリアも一度きりであり、リセットボタンは存在しません。
雇用や組織の研究者の端くれであり、端くれらしく民間企業のビジネス現場に近いところで研究している身として、この状態を放置することはできません。だからこそ、この本は書かれました。
様々な方にとって本書が、この問題を真剣に考え、議論し、行動を起こす助けになれば、筆者としてこれ以上の幸せはありません。

【著者プロフィール】
小林祐児(こばやし・ゆうじ)
パーソル総合研究所上席主任研究員。労働・組織・雇用に関する多様な調査・研究を行っている。主な著書に『早期退職時代のサバイバル術』(幻冬舎新書)、『リスキリングは経営課題』(光文社新書)など。

内容説明

高い自殺率、縮む給与差、育たぬ後任、辞めていく女性と若手―。社会問題ともいえる日本の管理職の異常な「罰ゲーム化」を、国際比較を含む多数のデータで分析。背景と原因を描き出し、解決策を提案する。経営課題として「管理職の活性化」に悩む経営層にも、増え続ける負荷に耐える現場の管理職にも役に立つ、今日から使える知恵とヒントに溢れた1冊。日本のビジネスの現場を救う“希望の書”!

目次

第1章 “理解編”管理職の「罰ゲーム化」とは何か
第2章 “解析編”管理職の何がそれほど大変なのか
第3章 “構造編”ここが変だよ、ニッポンの管理職
第4章 “修正編”「罰ゲーム化」の修正法
第5章 “攻略編”「罰ゲーム」をどう生き残るか
終章 結局、管理職になるのは、「得」なのか「損」なのか

著者等紹介

小林祐児[コバヤシユウジ]
パーソル総合研究所上席主任研究員。上智大学大学院総合人間科学研究科社会学専攻博士前期課程修了。NHK放送文化研究所、総合マーケティングリサーチファームを経て現職。労働・組織・雇用に関する多様なテーマについて調査・研究を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

36
高い自殺率、縮む給与差、育たぬ後任、辞めていく女性と若手。日本の管理職の異常な「罰ゲーム化」をデータで示し、解決策を提案する一冊。今の管理職の何が大変なのか。組織のフラット化による管理職ポストの減少と待遇、徐々に消えてゆく期待の若手、ライフイベントを機に変化する働く意欲、負荷が上がり続けるトレンドや働き方改革の二重の矮小化、年上部下の問題や役員定年という落とし穴もあって、育成部分のフォローも必要でしょうし、抱えこまないことを意識するタスクの分散や、意識の共有といった部分がこれから重要になってきていますね。2024/02/28

はる坊

14
現在の管理職について、 その実態や構造、罰ゲーム化から抜け出す方法を論じた1冊。 仕事における縦のつながりや、横のつながりに質問事項について、私もそう思うばかりだったので、 もう少し余白がないとダメだなと思った。 まだ管理職ではないが、いつか来る管理職になった際、 本書を大いに参考にし、今のうちに準備したいと思う。 考え方とかは一朝一夕に身につくものではないと思うので。2024/03/10

黒頭巾ちゃん

7
▼一般と管理職の給与差が1.2-3倍しか違わず、近年差が詰まっている▼管理職はプレイングマネージャー もしなければいけないので 負荷がでかい▼現場の悩みとして 人事が考えるのは ハラスメントや働き方改革、現場管理職は 後継者不足や残業過多と差が出ている▼組織のフラット化により管理職の階層が入り部下が多くなるので業務が多くなる▼全てを満たす 組織形態はない。官僚制にもいいところはある。分業、専門、規則で恣意排除。臨機応変に使い分けるべき▼コミュニケーションスキル研修を管理職ではなく メンバーにする2024/03/10

てくてく

4
SNSで話題になっていたので購読。管理職のポスト減少や昇進の高齢化、日本の管理職の役割が国外と比べて独特なこと、プレイングマネージャー としても評価にさらされることから負荷が大きいにもかかわらず非管理職との給与差がそれほどないこと。多様化・ハラスメント対策・働き方改革の負の影響を受けているの管理職といった、日本の管理職問題を整理しており、興味深かった。管理職に何でも押し付けないこと、自発的に動く社員を育てることができれば少しはマシになるかもしれないけれど、そこがちょっと難しそう。 2024/03/29

acecafe78

4
今まさに自分の職場は、管理職だけでなく、一般社員も罰ゲーム状態でありこの本を取りました。 一体何が原因でこんな状況に陥ってしまったのか?いくつか心当たりはあるものの、自分の視点からだけではなんだかモヤモヤする。。。 この本は、会社の組織や、日本の雇用形態という視座から眺め、罰ゲームと言われる根本原因と対策について書かれており、モヤモヤが少し晴れたたような気がしました。2024/02/12

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