インターナショナル新書<br> 全国水害地名をゆく

個数:
電子版価格
¥913
  • 電子版あり

インターナショナル新書
全国水害地名をゆく

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年07月26日 02時29分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797681284
  • NDC分類 291.034
  • Cコード C0225

出版社内容情報

地名に込められた水害の記憶。その地名の由来を知ることで、命を守る。
関東大震災から100年。防災への願いを込めて刊行。

とても重要な意味が込められた地名でも、その意味が時代とともに忘れられていく要因は大きく分けて3つあります。

・環境の変化(「溜池」は今は池ではない)
・表記の変化(圷<あくつ>→阿久津)
・漢字に惑わされること(浮気<フケ>は湿地帯を意味する「フケ」に漢字をあてただけ)

本書では水害にちなむ全国の地名を、著者自ら訪ね歩き、それにまつわるエピソードを交えながら、その由来を探ります。
水と闘いながらも、水と共生してきた人々の姿を追うことで、防災意識を高め、今後、災害が起こった時に被害を最小限に抑えることができるはず……。
そのような信念をもとに、後世に伝えなければならない地名の由来の話を一冊にまとめました。

本書は毎日新聞デジタル「ソーシャルアクションラボ」の連載「地名と水害の深~い関係」の書籍化です。

<著者略歴>
谷川彰英(たにかわ あきひで)
地名作家。筑波大学名誉教授(元副学長)。 1945年、長野県松本市生まれ。千葉大学助教授を経て筑波大学教授。柳田国男研究で博士(教育学)の学位を取得。筑波大学退職後は地名作家として全国各地を歩き、多数の地名本を出版。2019年、難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断されるも執筆を継続。主な著書に『京都 地名の由来を歩く』(ベスト新書、2002年)に始まる「地名の由来を歩く」シリーズ(全7冊)などがある。

内容説明

近年増加している、集中豪雨や台風による被害。水害が多い地域では、古くから水と闘いながらも、共生してきた人々の記憶が地名に込められている。しかし埋め立てや漢字表記の変化などで、時代とともに地名の由来は忘れられてしまう…。本書では「地名ハンター」の著者が、水害にちなむ全国の土地を訪れ、後世に伝えるべき、地名の本来の由来を探る。関東大震災から一〇〇年、防災への願いを込めて刊行。

目次

第1章 東京・関東地方を襲った水害と地名
第2章 名古屋・中部地方を襲った水害と地名
第3章 大阪・関西地方を襲った水害と地名
第4章 北日本を襲った水害と地名
第5章 信越地方を襲った水害と地名
第6章 中国・四国地方を襲った水害と地名
第7章 九州地方を襲った水害と地名
第8章 こんな地名に要注意!

著者等紹介

谷川彰英[タニカワアキヒデ]
地名作家。筑波大学名誉教授(元副学長)。1945年、長野県松本市生まれ。千葉大学助教授を経て筑波大学教授。柳田国男研究で博士(教育学)の学位を取得。筑波大学退職後は地名作家として全国各地を歩き、多数の地名本を出版。2019年、難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断されるも執筆を継続(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

112
日本人は水害と共に生きてきた証が、各地の地名には深く刻まれている。千葉の流山市は山が流れるほどの洪水が起きたからで、戦跡地の長久手とは湿田の意味で、千曲川、球磨川の「クマ」は洪水を起こす曲がりくねった暴れ川を意味した。それでも住まねばならなかった人びとは、水害と闘った記憶と警告の意を込めた地名をつけたのだ。こうした命名は世界でも山がちで急流の川が多い日本だからこそだが、漢字表記や地名の変更で忘れ去られつつある。集中豪雨など異常気象が頻発する昨今だからこそ、改めて先人の知恵に学ぶ必要があると著者は警告する。2024/02/04

活字スキー

16
日本全国津々浦々の地名にまつわる調査を続けてきた著者が、今回は日本各地の水にまつわる地名を紹介。単純に雑学として地名の由来を追うだけでも面白いし、近頃は毎年のように発生する豪雨災害に対する意識を高めるのにも役立つ。字面からして分かりやすいものもあれば、市区町村の合併などで元々の地域との関連が薄れたものや、後付けの当て字であったりネガティブイメージを嫌って表記が変更されたものも少なくない。 2025/04/04

羊山羊

14
「地名ハンター」を称する著者がかつて水害のあった場所とその地名の由来から水害の危険性とその歴史をつなげて読みぬくコラム集。コラム集ゆえ、一つ一つは短くてちょっと惜しい。民間伝承+科学的考察や水害の検証となると、本来もっと話が膨らまないかなーと思っちゃったり。一方、日本全国の水害地名のパターンがまぁまぁ紹介されているので、そのパターンを読者自身の地元に当てはめて検証する楽しさは中々の物。→ 2023/10/06

Aby

7
2018年の「西日本豪雨」で注目された「水害と地名」.北海道から九州まで,日本各地の水害と関連付けられる地名を解説.ここもあちらも,そうだったのか! 日本は雨と急流の多い国.水害の記憶は残しておきたい.■愛知・岐阜の輪中地帯は,水害とともに人が生きてきた場所.逃げてばかりではない.2023/11/28

Asakura Arata

6
水害地名にもかかわらずそこで生活している人は、そこで生活する事情があるのだということがわかった。それよりも、商売目的で、警告の意味で名付けられた元々の地名を耳障りの良い地名に変えてしまうことの方が罪が深いと思う。 ALSの著者が全霊を傾けて作り上げた本をありがたく読んで勇気が湧いた。2023/11/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21394787
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品