インターナショナル新書<br> 江戸藩邸へようこそ―三河吉田藩「江戸日記」

個数:
電子版価格
¥880
  • 電子版あり

インターナショナル新書
江戸藩邸へようこそ―三河吉田藩「江戸日記」

  • 提携先に在庫がございます【僅少】
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    (※複数冊ご注文はお取り寄せとなります)
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫状況は刻々と変化しており、ご注文手続き中やご注文後に在庫切れとなることがございます。
    ◆出荷予定日は確定ではなく、表示よりも出荷が遅れる場合が一部にございます。
    ◆複数冊をご注文の場合には全冊がお取り寄せとなります。お取り寄せの場合の納期や入手可否についてはこちらをご参照ください。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797680966
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C0221

出版社内容情報

大名屋敷の裏側、お見せします!――古文書から読み解く、大名・家臣・家族の暮らし

江戸の町には広大な大名屋敷(江戸藩邸)が多数存在し、その数は600にものぼったという。では、「江戸藩邸」とは、どのような空間だったのか?
三河吉田藩(現愛知県)に残る「江戸日記」などの古文書から、江戸藩邸の仕組みや藩邸内で起きた事件や面白いエピソード、女性たちが暮らす「奥向」など、知られざる江戸藩邸の内部を紹介し、江戸の武家社会の実相を明らかにする。

――(本書「はじめに」より)
多くの大名が人生の大半を過ごし、藩財政の多くを消費した江戸藩邸を抜きに藩の歴史を語るのは不完全と言わざるを得ない。また、江戸の武家地の約55パーセントを占めた江戸藩邸を理解することは、東京の歴史を知る上でも重要なファクターである。
本書の目的は、特定の一つの大名家―三河吉田藩(現在の愛知県豊橋市)・松平伊豆守家―の記録を読み解くことで、江戸藩邸で働き、生活していた人々の姿を解き明かそうというものである。

――(目次より抜粋)
第1章 江戸の大名屋敷
江戸藩邸の種類/江戸藩邸の空間構造/燃える江戸藩邸/殿様のルーティーン/江戸の働き方改革/出入町人と出禁町人/江戸時代の交番?/路上で切腹した武士/消えた泥酔男
第2章 江戸ではたらく武士 
勤番藩士と定府藩士/吉田藩の江戸家老/殺人を防げなかった罪/長屋暮らしの武士/藩邸の悪ガキたち/藩士の病気欠勤/温泉へ行こう/逃げる召使
第3章 江戸藩邸事件簿
一家全員で脱藩/質入れされた藩主の私物/果てしなき仇討ち/侵入者を捕まえろ/消えた大金/殺された人妻/井戸に落ちた中間/賭場になった足軽部屋/事件対応マニュアル
第4章 江戸藩邸の奥向
「表向」と「奥向」/妻と妾/奥女中の職制/家を興す老女/奥女中の給金と諸手当/奥向にいる男性/錠口という境界/恵覚院の懐事情/藩邸出入りの医師たち
第5章 藩邸から子爵邸へ
大地動乱の時代/被災藩士の暮らし/吉田藩主従、西へ/吉田藩恭順/彰義隊迫る/定府藩士の処罰/東京駅になった上屋敷/谷中の大河内子爵家/谷中下屋敷跡を訪ねて

■著者略歴
久住祐一郎(くすみ ゆういちろう)
豊橋市美術博物館学芸員。1984年、新潟県生まれ。岡山大学教育学部卒業。同大学院社会文化科学研究科博士前期課程修了。豊橋市二川宿本陣資料館学芸員を経て現職。交通史学会常任委員。著書に『三河吉田藩・お国入り道中記』 (インターナショナル新書)、『三河吉田藩』(現代書館)など。

内容説明

江戸の武家地の約五五パーセントを占めたという江戸藩邸。一体、どのような空間だったのか?三河吉田藩(現在の愛知県豊橋市)に残る「江戸日記」などの古文書から、江戸藩邸の役割や仕組みのみならず、脱藩・窃盗・殺人・仇討など藩邸内で起きた事件や驚きのエピソード、さらに女性たちが暮らす「奥向」など、知られざる江戸藩邸の内側を紹介し、武士たちのリアルを描き出す。江戸から明治へ、激動の時代の中で終焉を迎える江戸藩邸の姿も見つめる。

目次

第1章 江戸の大名屋敷(巨大城下町・江戸;江戸藩邸の種類 ほか)
第2章 江戸ではたらく武士(勤番藩士と定府藩士;江戸勝手と吉田勝手 ほか)
第3章 江戸藩邸事件簿(脱藩者たち;一家全員で脱藩 ほか)
第4章 江戸藩邸の奥向(「表向」と「奥向」;妻と妾 ほか)
第5章 藩邸から子爵邸へ(大地動乱の時代;お父さん頑張る! ほか)

著者等紹介

久住祐一郎[クスミユウイチロウ]
豊橋市美術博物館学芸員。1984年、新潟県生まれ。岡山大学教育学部卒業。同大学院社会文化科学研究科博士前期課程修了。豊橋市二川宿本陣資料館学芸員を経て現職。交通史学会常任委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

111
各大名の江戸藩邸については多くの本で解説されているが、その歴史や仕組みから内部の生活まで1冊でまとめて読めるのは初めて。大名といえども江戸では将軍の家臣に過ぎず、上には媚びへつらう一方で武士である以上は常に面目を保たねばならず、失態や犯罪を繰り返す藩士や奉公人の統制に苦慮するなど人間臭い側面がたっぷり描かれる。各藩の収入の半分以上が藩邸費用に充てられていた事実は、幕府が地方大名の金を吸い上げて江戸の繁栄を維持していた証左だろう。毎日出勤している東京駅が舞台となった三河吉田藩の上屋敷跡と思うと感慨を覚えた。2022/06/30

きみたけ

58
戦乱の戦国時代からうって変わって泰平の江戸時代へ😅 松平伊豆守家が藩主を務めた三河吉田藩(現愛知県豊橋市)に残る古文書「江戸日記」より、江戸藩邸の仕組みや藩邸内で起きた事件、面白いエピソード、女性たちが暮らす「奥向」など、知られざる江戸藩邸の内部を紹介した本。著者は豊橋市美術博物館学芸員の久住祐一郎氏。三河吉田藩の江戸の大名屋敷の紹介、藩邸で働く藩士、「奥向」(いわゆる大奥)の様子、江戸藩邸事件簿、幕末から明治にかけての谷中下屋敷跡の様子で構成。江戸の武家社会の様子がよく分かり面白かったです。2023/05/13

ホークス

54
2022年刊。知恵伊豆こと松平伊豆守が創始した吉田藩の公務や生活を詳しく解説。江戸城近くの上屋敷(藩邸)に対し、郊外の下屋敷は火災時の避難用。数年に一度は類焼に遭った。7万石(中堅クラス)の吉田藩士は総勢1200人。うち正式な侍(士分)が4割、下級の足軽などが3割、短期雇用(中間など)が3割。本書は幾つかのテーマが特に詳しい。脱藩者や犯罪の事例は関係者の動きがよく分かる。藩主の妻や側室、奥勤めする女性の組織と処遇は初めて目にした。幕末の吉田藩で起きたドラマも臨場感がある。微視から俯瞰する歴史はとても面白い2022/12/31

kawa

35
三河吉田藩(豊橋藩/7万石)の上屋敷(最後の場所は東京駅新幹線ホーム付近/4000坪)や下屋敷(谷中・池之端3、4丁目あたり)のアレコレを古文書から掘り起こす。藩邸内の居住者は1000人を超え、居住用の長屋が林立、その大規模さが従来イメージを翻しビックリ。当時の江戸の面積の4割弱が大名屋敷、その維持費は藩財政の70%弱だった由。江戸の繁栄は彼らの費えで賄われていた。参勤交代を制度化したという三代・家光の施策、江戸の世のニューデイール政策とも言える一面があったのだろうか。2022/06/08

しんい

18
江戸時代には大量の文書記録がつくられていて、散逸してもなお大量に残っていることのありがたさを感じる新書。小説を通じて渡り中間の存在や、武士の格好をしている雇われ人(町民や農民)がいたことはわかっていたが、まさに現代のサラリーマンの働き方や非正規雇用問題につながる源流が、江戸時代にすでに存在したことを実感。大企業の本社が東京に移ってくるのも、なんとなく参勤交代の現代版なのかも? 明治維新での体制移行はあったものの、江戸時代は現代社会とは地続き。2023/01/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19444336
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品