インターナショナル新書<br> それでも映画は「格差」を描く―「最前線の映画」を読む〈Vol.3〉

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インターナショナル新書
それでも映画は「格差」を描く―「最前線の映画」を読む〈Vol.3〉

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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797680843
  • NDC分類 778.2
  • Cコード C0274

内容説明

映画は世界を映す窓だ!ギグワーカー、非正規雇用、ワーキングプア…言い方はさまざまだが、その実態は世界中、みな同じ。労働者から人権を奪い、生活限界まで搾取する。その傾向は突如襲ったコロナ禍によってますます拍車がかかっている。このディストピア的な状況を前に、世界の映画作家たちは各々のアプローチで「現代の資本主義」を描こうとしている。『パラサイト 半地下の家族』『天気の子』『万引き家族』などを徹底解剖!

目次

『パラサイト 半地下の家族』―したたり落ちるのは雨だけ
『ジョーカー』―最も恐ろしきハッピーエンド
『ノマドランド』―映画が与えた「永遠の命」とは
『アス』―私たちこそモンスターだ
『ザ・スクエア 思いやりの聖域』―「善きサマリア人」は、どこだ?
『バーニング 劇場版』―格差が生んだ「大いなる飢え」
『ザ・ホワイトタガー』―インドのラスコーリニコフ
『ロゼッタ』―格差と貧困を描く「ダルデンヌ・スタイル」とは
『キャシー・カム・ホーム』―世論を動かした、ケン・ローチの「原点」
『わたしは、ダニエル・ブレイク』―貧しさは罪なのか?
『家族を想うとき』―「個人事業主」という罠
『万引き家族』―ビルの谷間の「スイミー」たち
『天気の子』―愛にできるものはまだあるよ
あとがき

著者等紹介

町山智浩[マチヤマトモヒロ]
映画評論家。ジャーナリスト。1962年、東京都生まれ。早稲田大学法学部卒業。「宝島」「別冊宝島」などの編集を経て、95年に雑誌「映画秘宝」を創刊。その後、アメリカに移住。現在はカリフォルニア州バークレーに在住。TBSラジオ「たまむすび」、BS朝日「町山智浩のアメリカの今を知るTV In Association With CNN」レギュラー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

旅するランナー

215
経済格差を描く映画を取り上げてます。ポン·ジュノ、クロエ·ジャオ、ジョーダン·ピール、ラミン·バーラニ、ダルデンヌ兄弟、ケン·ローチ、是枝裕和、新海誠監督たちの過去作品からの流れも語られます。CJエンタテインメントの副会長マイキー·リー(サムスン創業社長の孫娘)がスピルバーグから映画ビジネスを学び、ポン·ジュノ作品を生み出した話。「バーニング劇場版」は村上春樹とフォークナーの「納屋を焼く」を合体させたもの。「万引き家族」の海水浴シーンでの樹木希林さんのアドリブ。のような情報が、映画ファンにはたまらない。2023/01/19

ハイランド

84
何故企業も政府も、これ程迄に人に対して金を払うことを嫌がるのだろう。外国にはぽんぽん金をばらまくのに。日本だけでなく、世界に貧困に喘ぐ人達が居て、格差は拡がっていく。現状を描くのに映画は適したツールではあるが、商業映画である以上、採算が取れなければ創られなくなる。世界的に評価された「万引き家族」を観てもいない政治家が日本の恥だと非難する。今、声を挙げなければ、日本がアジアの最貧国になるのは遠いことではない。私達そして私達の子供が、グローバル経済に押しつぶされ殺される未来は、もうすぐそこに迫っているのだ。2022/04/23

ヒデキ

63
本の感想になりませんが・・・ 映画で格差を描く、それも大会社の作品で それは、格差や貧困を描くことが、ビジネスとして成り立つということですよね。 これは、我々に、さらにひどい貧困を見させて 我々に安心感を与えるためのものなのか それとも・・・ と考え始めると結論が出てこなかったです 不勉強です 2022/04/26

Sam

52
町山智浩の著作を読むのは(たぶん)2冊目で、本書は貧困や格差をテーマとする映画評論。TVで見せるひたすら明るいキャラと鋭いコメントが彼の魅力と思っていたが、本作を読むと「映画評論家」(これが本職なのか?)としても秀れた仕事をしてることが分かった。映画は何も考えずひたすら身を浸せばいいものだと思ってはいるが、作者のメッセージや世界観といったものをきちんと読み取っていくことも大切だと再認識させられた。来週「ノマドランド」が名画座で上映されるので早速観に行こう。2021/10/22

遊星

42
かつてテーマ主義への反動から表層批評が力を持った映画評論。表層批評が長く栄華を極めていたが、町山氏がテーマや作り手の思いといった背景情報を知ることの喜びを再び教えてくれたように思える。本書はその極みのような書物。それにしても映画作家たちの炭鉱のカナリアっぷりには驚く。本書の圧巻はやはり『天気の子』をRADWIMPSの歌詞を交えて語る最終章か。その余韻の中、あとがきで語られる『東京自転車節』にも落涙してしまった。今見るべき映画を教えてくれる今読むべき書物だと思う。2021/10/14

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