インターナショナル新書<br> 熊楠と幽霊

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インターナショナル新書
熊楠と幽霊

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  • サイズ 新書判/ページ数 236p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797680652
  • NDC分類 388.04
  • Cコード C0239

出版社内容情報

幽体離脱体験者、南方熊楠は心霊現象をどう考えたか?

知の巨人・南方熊楠は、熊野の山中での幽体離脱や、夢で父親に珍種の生えている場所を教わるなど、奇妙な体験をくりかえした。
アメリカ留学時代には当時流行していた心霊術にも関心をもち、文献を買い集め、日記にも怪光を見た記述、予知めいたメモ、おかしな夢の記録が残っている。
論考や雑誌記事には、世界各地の妖怪の比較、呪いや魔除け、幽霊、魂の入れ替わり、残虐な伝説についての文章が多数ある。
それらの資料から、熊楠が幽霊や妖怪をどう考えていたのかを探ってみる、渾身の意欲作。サントリー学芸賞受賞後、第1作!

【本文より】
心霊科学のように機械で測定したり、実験で魂の存在を確かめるのは、熊楠には技術的にも資金的にも不可能でした。脳神経科学も分野外です。
 そこで熊楠が方法論として採用したのが、民族学と民俗学だったのです。一九世紀後半から、世界各地で民族誌的調査が行なわれ、民話や説話が収集され、それらをまとめた文献が大量に出版されていました。それにともない、タイラーやフレイザーによって民族学や民俗学が学問として整備されていきます。熊楠は、その当時最新の方法論に飛びついたのでした。そして古今東西の文献を渉猟することで、自身の体験を解き明かす手掛かりを探そうとしました。

【内容】(目次より)
第一章 幽体離脱体験
第二章 夢のお告げ
第三章 神通力、予知、テレパシー
第四章 アメリカ・イギリスの神秘主義と幽霊
第五章 イギリス心霊現象研究協会と帰国後の神秘体験
第六章 熊楠の夢
第七章 親不孝な熊楠
第八章 スペイン風邪、死と病の記
第九章 足跡を残す幽霊と妖怪
第一〇章 水木しげる『猫楠』と、熊楠の猫

【著者略歴】
志村真幸(しむら まさき)南方熊楠研究会運営委員、慶應義塾大学非常勤講師。1977年、神奈川県生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程単位取得退学。専攻は、比較文化史。
2020年、『南方熊楠のロンドン』(慶應義塾大学出版会)でサントリー学芸賞受賞(社会・風俗部門)。著書に『日本犬の誕生』(勉誠出版)、共著に『熊楠と猫』(共和国)、共訳に『南方熊楠英文論考[ノーツ アンド クエリーズ]誌篇』(集英社)などがある。

内容説明

博物学、民俗学の分野で多大な功績を残した知の巨人・楠方熊楠は、心霊現象の体験者だった。熊野の山中での幽体離脱や、夢で父親に珍種のキノコが生えている場所を教わるなど、奇妙な体験をくりかえしては日記に綴った。彼の論考や雑誌記事には、世界各地の妖怪の比較、幽霊について、魂の入れ替わりなどの文章が多数ある。それらの資料から、熊楠ほどの知性が幽霊や妖怪をどう捉えていたのかを探る、渾身の意欲作。

目次

第1章 幽体離脱体験
第2章 夢のお告げ
第3章 神通力、予知、テレパシー
第4章 アメリカ・イギリスの神秘主義と幽霊
第5章 イギリス心霊現象研究協会と帰国後の神秘体験
第6章 熊楠の夢
第7章 親不孝な熊楠
第8章 スペイン風邪、死と病の記録
第9章 幽霊や妖怪の足跡を追う
第10章 水木しげる『猫楠』と、熊楠の猫

著者等紹介

志村真幸[シムラマサキ]
比較文化史研究者。南方熊楠顕彰会理事。慶應義塾大学非常勤講師。1977年、神奈川県生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程単位取得退学。2020年、『南方熊楠のロンドン』(慶應義塾大学出版会)でサントリー学芸賞(社会・風俗部門)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

keroppi

85
図書館の新刊コーナーで見つけて。博物学、民族学の南方熊楠は、心霊現象の体験者だった。幽体離脱を経験し、夢のお告げや神通力、心霊現象を研究していた。水木しげるが熊楠に心酔していたことも含めて論じている。熊楠の新たな一面を知る。また、熊楠一家が全員、スペイン風邪にもかかっていたらしい。今の時代、熊楠を見直すのも面白い。2021/03/01

HANA

77
南方熊楠の遺した文献の中からオカルト関連に関するものを紹介した一冊。熊楠は一時期全集買うくらい嵌ったのだが、当時文体にギブアップする事が多かったので、こういう形でまとめられたのはありがたい。内容については兎に角興味あるものばかりで一気読み。幽体離脱関連や夢について、さらには当時欧米を席捲した心霊学など、多岐に渡って紹介されている。このご時世らしく流行病関連もあり。熊楠自身が体験した内容はまた凄いし、ブラヴァッキー夫人のこき下ろし方は兎に角痛快だし。南方熊楠という巨人の新たな一面を教えてくれる一冊でした。2021/07/09

榊原 香織

75
シャーロック・ホームズの時代のロンドンに遊学。心霊大流行りの時代。 水木しげるが熊楠の漫画描いてる。 妖怪の一種に見えたんだろうってw  自分の話をかなり盛る人だったので、どこまでほんとか分かんない。 2022/09/01

kk

23
明治・大正・昭和を闊歩した、在野の巨人、南方熊楠。本書は、その熊楠の超常現象に対する見方や、彼自身が遭遇したとする神秘体験などを紹介するものです。欧米でも我国でも、神秘主義的なものが一世を風靡する中、熊楠が、良くも悪くも、いわば「時代の子」として振る舞っている様子が見て取れるように感じました。この本、何を伝えたいのか正直言ってちょっとよくわからないところもありますが、少なくとも、この手の話が好きなkk的には、けっこう楽しめました。2021/06/23

浅香山三郎

13
同じ著者の『未完の天才 南方熊楠』からの流れで読む。民俗学・植物学・密教思想など、西洋の学知を学びながら東洋の知の意味を知らうとした熊楠の仕事のなかでも、幽霊の問題に焦点を絞つたもの。西洋の神智学の潮流とも距離を置きながら、幽霊や幽体離脱を冷静に記録しやうとするなど、熊楠=神秘主義と結びつけられがちなイメージを覆す。霊の実在を単純に肯定するのではなく、世界の説話や自身の体験を総合して、現象の実態に迫り、容易に結論を出さない、熊楠独特の立場(現在的な職業的研究者とは違ふスタンス)をも浮かび上がらせてゐる。2024/07/17

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