出版社内容情報
老いて、死ぬ…。それは必然なのだろうか?
ベニクラゲは若返り、ハダカデバネズミは老化の兆候を見せない――
では、なぜ人間は老いるのか?
人間には傷を治す自己治癒力があるというのに…。
そう、人間の老化は理論的につじつまが合わないのだ。
老化遺伝子の存在が明らかになった今、ドーキンスの「利己的な遺伝子」の間違が明らかに
本書は、私たちが進化の過程でどうやって「老化を獲得」してきたのか、
その「老化の役割」とは何なのかを、最新の科学から読み解いていく。
そして、「老いないために何が必要なのか」を具体的に伝授する
――抗酸化剤・コエンザイムQ10は逆効果。カレーを食べよう!など
福岡伸一氏推薦!
「ヒトにだけ長い老後が用意されている。なぜか?
老化の積極的な意味を初めて明らかにした画期的な論考」
【主な内容】
広い視野から「老化」を大検証!
◆人間は機械ではない。自己修復力があるのだ
◆老化のスタイルは生物によってさまざまである
◆老化は生殖能力と引き換えなのか? No!
進化と老化の関係
◆老化はまだ自然淘汰されてない? No!
◆ダーウィン主義を疑え
◆コミュニティを守るために老いる
◆「利己的遺伝子」理論は間違い?!
老化の最前線
◆「細胞自殺」の原因は「老化遺伝子」
◆寿命を妨げているものはなにか
◆老化時計―テロメアを伸ばすには?
◆若さを保つために――運動、ダイエット、サプリ、それとも?
◆老化の未来と展望
【著者プロフィール】
ジョシュ・ミッテルドルフ
理論生物学者。ペンシルバニア大学で博士号を取得。ウェブサイトAgingAdvice.orgを運営し、ScienceBlog.comの週刊欄に寄稿している。
MIT、ハーヴァード大学、カリフォルニア大学など、さまざまな大学で研究および指導を行っている。
ドリオン・セーガン
生物学者、環境保護哲学者。全米科学アカデミー会員。
リン・マーグリスと共著で『生命とはなにか』『ミクロコスモス』『性の起源』などが、十数の言語に翻訳されている。
『ナチュラル・ヒストリー』『スミソニアン』『ワイアード』『ニュー・サイエンティスト』などに寄稿している。
【訳者プロフィール】
矢口 誠 やぐち・まこと
1962年生まれ。慶應義塾大学文学部卒。翻訳家。
主な訳書にアダム・ファウアー『数学的にありえない』(文春文庫)、トレイシー・ウイルキンソン『バチカン・エクソシスト』(文春文庫)、
L・P・デイヴィス『虚構の男』(国書刊行会)等がある。
ジョシュ・ミッテルドルフ[ジョシュ ミッテルドルフ]
著・文・その他
ドリオン・セーガン[ドリオン セーガン]
著・文・その他
矢口 誠[ヤグチ マコト]
翻訳
内容説明
老いて、死ぬ。それは必然なのだろうか?ベニクラゲは若返り、ハダカデバネズミには老化が見られない。では、人間は?なぜ老いるのか?人間には自己治癒力があるというのに…。本書は、私たちが進化の過程でどうやって「老化を獲得」してきたのか、その「老化の役割」とは何かを最新の科学から読み解いていく。
目次
序章 幼い頃からの不安と妄想が、いまのわたしをつくるまで
第1章 あなたは車ではない―体に“ガタ”はこない
第2章 肉体の遍歴―老化のさまざま
第3章 拘束衣を着させられたダーウィン―現代の進化論を俯瞰する
第4章 老化の理論と理論の老化
第5章 老化が若かった頃―複製老化
第6章 老化がさらに若かった頃―アポトーシス
第7章 自然のバランス―人口のホメオスタシス
第8章 全員が一気に死ぬことがなくなる―黒の女王の策略
第9章 長生きをするには
第10章 老化の近未来
第11章 明日の地球のために
著者等紹介
ミッテルドルフ,ジョシュ[ミッテルドルフ,ジョシュ] [Mitteldorf,Josh]
理論生物学者。ペンシルヴェニア大学で博士号を取得。ウェブサイトAging Advice.orgを運営し、ScienceBlog.comの週刊欄に寄稿している。マサチューセッツ工科大学、ハーヴァード大学、カリフォルニア大学バークレー校など、さまざまな大学で研究および指導を行っている。2018年4月から中国科学院北京生命学研究所教授に就任
セーガン,ドリオン[セーガン,ドリオン] [Sagan,Dorion]
生物学者、環境保護哲学者。全米科学アカデミー会員
矢口誠[ヤグチマコト]
1962年生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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