出版社内容情報
日本映画の黄金期に燦然と輝いた伝説の映画俳優、市川雷蔵。眠狂四郎等、陰影のある肖像は、今なお多くのファンの心を捉え続けている。本作は雷蔵映画27作品を100枚を超す写真と共に紹介した秀作。
内容説明
市川雷蔵(一九三一‐一九六九)。日本映画の黄金期に燦然と輝く足跡をしるし、早世した美貌の映画俳優。今もなお多くの人々を魅了する雷蔵その人と雷蔵映画を丹念に読み解いた新しい雷蔵論。豊富な場面写真とともに読む『眠狂四郎』『華岡青洲の妻』『ある殺し屋』『大菩薩峠』『ひとり狼』など全28本。
目次
序章
一九五四‐一九五九(新・平家物語―溝口健二が雷蔵に見た、無形のきはく;いろは囃子―平太郎の流転;柳生連也斎秘伝月影抄―勝新と雷蔵、相まみえる ほか)
一九六〇‐一九六二(ぼんち―原作者山崎豊子の嘆き;歌行燈―伊勢路、恩愛の物語;切られ与三郎―市川雷蔵の「にん」 ほか)
一九六三‐一九六九(眠狂四郎―狂四郎の姿絵;剣―強く美しい死;若親分―楷書の無頼 ほか)
著者等紹介
清野恵里子[セイノエリコ]
文筆家。1950年、群馬県生まれ。三歳から日本舞踊、その後、父とともに謡や仕舞の稽古に通う。学生時代から映画三昧の日々を送り、身体表現としての能や歌舞伎など伝統芸能も含め、舞台芸術全般に関心を寄せる。五十代を目前にして文筆家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
69
市川雷蔵は、とても色っぽいと思う。彼くらい艶っぽい役者は、なかなかいない。大好きな役者の一人。37歳の若さで死に、15年に及ばない役者人生で出演した映画は、159本。その中の代表作を取り上げ、作品と雷蔵が演じた役を語る。写真も多く、その姿に惚れ惚れする。この本、装丁も美しい。表紙の「眠狂四郎勝負」。見返しには、速水御舟「牡丹花」。ちょうど今、wowowで「眠狂四郎」全12作品を放送している。録画して全部見直そう。2019/08/20
Kei
33
母親が、ゲーリー.クーパー、ジェラール.フィリップ、そして、市川雷蔵のファンだったので、なぜか、私も3人の全作品を観ています。美男好きの母とは、男性の趣味は違いますが、彼らの作品群は大好き。本作は、とても丁寧な作りで足跡を追っており、ほぼ完全版かと。うっとりの一冊です。2018/08/07
Gen Kato
1
雷蔵さんファンとして嬉しい一冊。「旅する」作品のセレクトもいい。原作を読んだ自分的には『薄桜記』への違和感に共感できた。反面『ぼんち』は「そうかなあ?」って感じ(確かに原作と結論が真逆になっちゃってるけどね)。雷蔵さん映画、また観返しちゃいました(DVDたくさん持ってますから!)2022/01/04
かんな
1
語りません(´-ω-)大切にしているから。2018/08/06
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