出版社内容情報
「王の宝石商」カルティエとイギリス、フランスなど七つの王家。その華麗な宝石を巡る数奇な物語が ミステリータッチで繰り広げられる。呪いのホープダイア、ブルーダイアモンドなど写真も楽しめる。
目次
Prologue 王侯貴族の宝庫の扉をあけ、カルティエとの強い絆を辿る
イギリス―キャサリン妃も着けた王室に代々伝わるハロー ティアラ
フランス―ブルボン王朝を華麗に彩った伝説のダイヤモンド
ロシア―数奇な運命を辿る帝政ロシア時代の豪奢な宝石たち
インド―シン家の宝物234.65カラットのイエローダイヤモンド
スペイン―7つの大粒パールダイヤモンドとプラチナのティアラ
ベルギー―プラチナを初採用ガーランド・スタイルの優美なティアラ
ルーマニア―スリランカ産478.68カラットの眩いサファイア
著者等紹介
川島ルミ子[カワシマルミコ]
東京生まれ。ソルボンヌ大学、エコール・ド・ルーブルで学んだのち、執筆活動に入る。美術、歴史、文化、ファッションなど幅広い分野での著作を世に送る一方、日仏の文化相互交流やテレビ、雑誌などの取材・制作、講演活動も積極的に行なっている。フランス・ナポレオン史学会会員。フランス芸術記者組合員。ファム・フォロム(フランスで活躍する女性の会)会員。パリ在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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りらこ
32
いやはや、ため息がまず出る。宝石の素晴らしさとそれを加工する技術の素晴らしさ。そしてセンス。メゾンがフランスだからこそ成功したと後書きにあるが、これだけ王家御用達になるカルティエは、地の利の他に先見性もあったのだ。モスクワ出店をしない決断の基には当時の革命の気運を素早く読み取ったからとか。ビジネスとして王家と付き合うなかで培われるものはきっと私の想像を超えたものなのだろう。また領土を拡げるなどが既に手詰まりの王制にとって宝石は持ち運べる財産でもあり、身を飾り地位を確固たるものに見せるための道具でもあるのだ2021/08/16
m
5
宝石には興味がないと思っていたがこんな超一級を見せられたらその魅力には抗えない。ルビー、サファイア、エメラルド、ダイヤモンド。特にパールに惹かれた。それぞれに物語がある。軽率にもカルティエのジュエリーが欲しくなった。2020/07/21
めぐみこ
3
イギリス、フランス、ロシア、インド、スペイン、ベルギー、ルーマニア。7カ国の王や王妃を彩った宝石の数々と、それにまつわるエピソード達。ティアラやペンダントなど、どれもゴージャスでうっとり。ただ作って売るだけでなく、手放され行方不明になったジュエリーを買い戻し、修繕し、しかるべき所に売るなどアフターケアも施しているところに、かつて「王の宝石商、宝石商の王」と称された誇りを感じた。2017/05/24
若黎
2
図書館本2023/06/20
コブン
2
実際の宝石の写真、もっと沢山見たかったな。でも、ヨーロッパの王家や侯爵などの結びつきの強さに、びっくりです。イギリスから、スペインに嫁いだり、反対に、お嫁さんをもらったり、その場合、-----人?そんなことを考えてしまうのは、やはり、日本人だからなのかな・・・・ 豪華で、長い歴史を見てきたこの品々には、 ジュエリーというより、やはり「宝石」とか「宝飾」いう言葉が ぴったりです。2015/06/19
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