出版社内容情報
アメリカ時代の恩師リオとタケルはゲイのカップル。その理想的な関係はどのように育まれたのか? 著者はなぜ彼らに惹かれるのか? アメリカと日本各々の社会で、セクシュアリティと愛情を考える。
内容説明
セクシュアリティはすべての人の中にある。ただ、それと本当に向き合える人は少ない。ノンフィクション作家が瑞々しい感性で描くもうひとつの幸せのかたち。
目次
第1話 ロールモデル
第2話 最強デザインチーム
第3話 『演劇』を教える人
第4話 憧れの先輩
第5話 ステレオタイプ
第6話 楽観主義者
第7話 ゲイの定義
第8話 アンティゴネ
第9話 17歳だった僕へ
第10話 欲求と選択
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒデミン@もも
37
ノンフィクションの感想がうまくまとめられないのがもどかしい。性的マイノリティだけでなく、ほんの100年前までアメリカでさえ、女性の参政権がなかった。人種的マイノリティにおいては、未だにニュースになるほど。それらに比べればに性的マイノリティは、個人的な考え方として受け入れられているのではないかと思う。ただし何事においても自分の欲求に忠実に生きるためには、物凄い努力が必要とされる。作者自身の生い立ちが、ほんの少しだが語られている。でも貴女なら分かっていると思う。どんな親も子供にいい人生を生きてほしいと望んでい2014/08/14
らむり
36
入りこめないなぁ。男性同性愛好き、演劇好きな方は楽しめると思いますが・・・。2014/09/04
あまりりす
15
やっと…読み終わった…軽い気持ちで手に取ったのが失敗でした、こんなに深くて重い本だとは思いませんでした。何度か読むのを諦めようかとも思ったんですが、読み進めることをやめてしまったら、リオとタケルに申し訳ないような気がして…最後まで読み進めてよかったです。楽しい本ではないけれど、様々な事を知り、考える切っ掛けをくれる本ではありました。2015/06/21
akinbo511
12
ゲイの知り合いがいないので、興味半分で読んだのだけど、すごくよかった。ゲイのカップルと彼らの家族、友人たちへのインタビューで、彼らの人生を見せてくれる。舞台衣装、装置のデザイナーである二人の仕事ぶりの話も多く、舞台づくりの裏方の仕事を垣間見ることもできた。 2014/08/21
zel
11
良い。ほんと良かった。アメリカの演劇界で活躍したげいの2人のノンフィクション。大切なのはセクシャリティじゃなくて「人」なんだなって。中村さんのあたたかな視線。でも日本の「世間」「偏見や差別」などにも向き合っていく鋭さ。すごいなあと。セクシャリティに対して見え方がまた変わった。2020/10/06