出版社内容情報
贈与、シェア、共感、歓待といった人間の根源的な営みをとおして、これからの社会がどうあるべきかを想像してみたい。これまでの社会で顧みられなかったことのなかに重要なヒントが隠されている。
内容説明
日本人の幸福度はなぜ世界81位なのか?
目次
第1章 贈与する人々(ユニクロ;散財する人々 ほか)
第2章 シェアする人々(ヨーロッパは「移民」で揺れる;アメリカ人は意外とモノを捨てない ほか)
第3章 共感する人々(人類はどうやって生き延びたか;共感細胞(ミラーニューロン) ほか)
第4章 歓待する人々(クイズ$ミリオネア;生きることは旅すること ほか)
著者等紹介
植島啓司[ウエシマケイジ]
宗教人類学者。1947年、東京都生まれ。東京大学卒。東京大学大学院博士課程修了。ニュースクール・フォー・ソーシャルリサーチ客員教授、関西大学教授など歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yukiko-i
22
物質面や利便性がいくら豊かになっても精神的な満足度が得られないと真の幸せとはいえない。心の持ち方や考え方によって、ものの見え方は変わる。幸せの概念について考えさせられる本。2015/08/10
やてつ
18
持ちすぎると幸せにはなれない。欲望は程々に満足させるのが、健全に過ごせる秘訣か。2015/08/17
aloha0307
12
表題とは違い、その方法が明記されている訳ではない。 しかし、植島さんからの問いかけ自体が素晴らしく(敢えてここで掲載しないが、冒頭の8項目)、上から教え込もうというのではなく、読者の考える楽しさを自然に引き出してくれている。 子供のころの素直&素朴な疑問に立ち返った感じ... 「もらう」より「あげる」 そして相手が喜んでくれたらとても嬉しいよね。2015/11/29
かりんとー
4
「ネオテニー」の話が興味深い。チンパンジーは大人より幼児の方が人間に近い。チンパンジーの胎児は放っておけば大人のチンパンジーになるが、その発達を阻害する遺伝子が人間の種の進化をもたらしたのではないか。 2018/01/28
Yohei
4
★★☆☆☆言いたいことは分かる。視点も分かる。が、現地取材に行きながら、引用に終始し踏込みが甘く、ハッとさせられる記述は意外に少ない。この内容なら湯山玲子氏の著書をオススメする。『偶然のチカラ』はあんなに面白かったのに。2015/08/07