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正義の正体

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784797671742
  • NDC分類 327.13
  • Cコード C0032

内容説明

過去も現在も未来も、正義はこうして作られる。国策捜査、組織、獄中生活、裏社会…、国家を根底から揺るがす19時間の全対話。

目次

序章 『反転』が暴露した「正義の正体」
第1章 国策捜査はこうして作られる
第2章 検察庁と外務省―その実態とは
第3章 拘置所暮らしが教えてくれたこと
第4章 検事の情報術、外交官の情報術
第5章 裏社会を語る―カネと暴力
第6章 わが体験的勉強法を明かす
終章 対談を終えて
緊急対談 上告棄却決定―田中森一氏に訊く

著者等紹介

田中森一[タナカモリカズ]
1943年、長崎県生まれ。岡山大学法文学部在学中に司法試験に合格。71年、検事任官。大阪地検などを経て東京地検特捜部で撚糸工連汚職、平和相互銀行不正融資事件、三菱重工CB事件などを担当。87年、弁護士に転身。2000年、石橋産業事件をめぐる詐欺容疑で東京地検に逮捕、起訴される。2008年2月12日付で、最高裁は上告を棄却、懲役3年の実刑判決が確定した

佐藤優[サトウマサル]
1960年、東京都生まれ。同志社大学神学部卒業。同大学院神学研究科修了。85年、外務省に入省。在英国日本国大使館、在露日本国大使館勤務の後、95年より外務本省国際情報局分析第一課に勤務。2002年、背任と偽計業務妨害の容疑で逮捕され、現在上告中。現在は起訴休職外務事務官・作家として活躍中。05年、『国家の罠』が第59回毎日出版文化賞特別賞を受賞。06年、『自壊する帝国』が第5回新潮ドキュメント賞、第38回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

23
○面白かったです。特に両者が属していた司法と外交の根本的な問題はその通りだと感じながら読みました。2024/03/22

緋莢

14
特捜検事から弁護士となり、「闇社会の守護神」と呼ばれるも、石橋産業事件の詐欺容疑で逮捕された田中森一。外務省に所属し、鈴木宗男と共に北方領土返還に動くも背任と偽計業務妨害で逮捕された佐藤優。国策捜査の作られ方、検察庁と外務省の実態、検事と外交官の情報術、勉強法を明かす。2016/08/13

りり

8
佐藤優さんへのかねてからの疑問、「ここまでは書こう」「ここからは書くのをやめておこう」という質問を、対談相手の田中さんが聞いてくれたのが嬉しかった。守秘義務とかではなく、自分よりも力関係が弱いと思う人のことは一切書かないとのこと。外務省を敵に回したくないという計算があるとのことだが、それだけではなく佐藤さんなりの倫理観を感じてしまった。田中さんはこの対談の後、実刑判決が確定して服役したわけだが、去年の11月にお亡くなりになったとのこと。ご冥福をお祈りいたします。勿論『反転』も読もうと思っています。2015/03/06

れいまん

2
「国策捜査」についての本質を語り合ったものでこれ以上のものは無いと思う。田中氏は2014年にお亡くなり。ちょっとかわいそうになってしまう2021/09/06

さえきかずひこ

2
元検事/弁護士(現囚人)の田中と佐藤による対談集。検察庁(特捜部)と外務省についての暴露話のかたわら、ヤクザ肯定論(十把一絡げはおかしい、という考え)でふたりの意見が一致しているのがおかしい。貪欲にやや異常な人生を送ってきた奇人たちのことばには迫力がある。2009/07/04

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