出版社内容情報
全集・作品集に未収録。 幻のテキスト24選。
■046小山いと子 『オイルシェール』昭和16年・中央公論社 畑有三解説
前回同様、全集・作品集に未収録の作品を集成。第Ⅱ期は吉屋信子・林芙美子など、幅広い層に支持された作家や、文学史に埋もれてしまっている作家の名品など、二四作品を集成。また、解説は、研究者・作家・評論家、それぞれ男女を問わず最もふさわしい方にお願いした。
本書の特色
★男性作家中心の文学史に隠れてしまった、近代の女性文学、女性作家の歴史を探る。
★文学的価値の高い、しかも読者や研究者の需要 が高い名品を厳選。
★個人全集や作品集から漏れ、閲覧が極めて困難な幻の稀覯書集。
★各作品の背景、作家紹介、文学的価値等を各巻の巻末に記す。
★近代文学の研究には不可欠の文献集。
★文学のみならず、女性学、女性史、社会学の研究にも必須な資料。
※著者紹介 小山いと子 こやまいとこ 1901(M34).7.13~1989(H1).7.25 小説家。高知市生れ。昭和3年、雑誌「火の鳥」の創刊に参加。昭和8年、架橋工事の苦闘を描いた『海門橋』が「婦人公論」の懸賞に当選し文壇に出る。以後、『4A格』『熱風』『オイルシェール』など、雄大な構想と綿密な実地調査に基づいた佳作を発表する。昭和25年、『執行猶予』で女性二人目の直木賞を受賞。戦後の代表作としてほかに『ダム・サイト』『海は満つることなし』『わが胸に歌ありて』など。
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