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上海クライシス

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  • サイズ B6判/ページ数 575p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784797671605
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

中国内乱へのカウントダウンを描く超大作!
危うし!2008年北京オリンピック――「上海日本総領事館員自殺事件」をヒントに、中国自滅への道を克明に追ったサスペンス・ロマン。『プラハの春』の人気作家が国際的スケールで描く中国の悪夢。

内容説明

危うし!2008年北京オリンピック―「上海日本総領事館員自殺事件」をヒントに、中国自滅に至る道を克明に描き出す。シルクロードの彼方から舞い降りた「うたかたの恋」は、中国の権力闘争とCIAの陰謀に巻き込まれながら、意外な道へと踏み込んでいく。中国内乱へのカウントダウン。

著者等紹介

春江一也[ハルエカズヤ]
1962年外務省入省。1968年、在チェコスロバキア日本国大使館に在勤中、“プラハの春”の民主化運動に遭遇、ソ連を中心としたワルシャワ条約機構軍によるプラハ侵攻の第一報を日本へ打電する。その後、在東ドイツ大使館、在ベルリン総領事館、在ハンブルク総領事館、在ジンバブエ大使館、在ダバオ総領事館(フィリピン)で在外勤務、また地球環境問題調整官などを経て、2000年に外務省を退官。現役の外交官当時、在外勤務の体験をもとにした小説『プラハの春』(集英社刊)を上梓、これがベストセラーとなって鮮烈な作家デビューを果たした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

RIN

18
9.11前後からスタートする中国を舞台にした外交サスペンス。元外交官のこの著者の作品は小説としては聊か???だが、文章の稚拙さを補って余りある外交舞台の緻密な描写でリアリティ抜群の読み応え。膨張し国際社会で発言力を高める中国を巡ってアメリカの危機感もさもありなんという感じ。本書は2007年出版だがそれから8年後の現在、ここで描かれているとおりの中国になっている。急激な経済成長が生む様々な軋轢や矛盾、国民不在の領土拡張主義etc.。結局、当時、既にアメリカは無力だったという点も興味深い。古い本だがおススメ。2015/05/21

藤枝梅安

18
筆者によれば(この作品は2005年に発覚したいわゆる「在上海日本総領事館員自殺事件」にヒントを得たものですが、フィクションです。)となっている。89年、ウルムチのホテルでの自爆テロ、9・11の世界貿易センター航空機突入テロで始まるこの物語。CIAと中国公安との暗闘の狭間で若く純粋な命が散っていく壮絶な物語。フィクションとは言え政治家や活動家が実名で登場し、緊迫感のあるストーリー展開。但し、「エピローグ」はいかにも「フィクション」。ノンフィクション性をぼかして逆に本編のリアリティを印象付ける効果がある。2010/09/16

カワセミ440

5
どこまでが本当の中国なのかはわからないけど、よく書けていると思います。日本が平和な国でよかった。春江さんは70過ぎの方らしいですが、考え方もそれほど違和感無く読むことができました。せっかくなので別の作品も読んでみようと思う。2011/01/29

ぷるぷる

4
半分フィクションで半分ノンフィクション。 '05年の上海総領事館員の自殺事件がモチーフ。 公安に追い詰められて国を売るを拒否した悲劇的なニュースは当然マスメディアではあまり触れられなかった記憶がある。 ストーリーは創作だが背景は事実もありってところでしょう。 ウイグル関連の記述は結構いい加減という指摘もあるようですが一般的日本人には見えにくい部分でもある。 これが全部事実だったらタイヘンである。だからフィクションなんでしょう。 本作を読んだ後はちょっと中華料理を遠慮したくなる。 2009/10/16

KathyG

4
中国ってやっぱりそういう所なんだな、って改めて思いました。欧米と核戦争をして数億人の被害が出ても、総人口10億以上の中国には痛くもかゆくもないってくだりが素敵でした。爆 「灰になった香港でも欲しい」と言われて、ショックのあまりサッチャーが大事なハンドバッグを落とした、と言われてますが、とてもリアルな中国像でした。2009/11/28

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