内容説明
著者が主張する発想の転換とは？―楽しみは、ときたま味わうのが最高。あなたの時間はあなたのものだ。すっきりとあか抜けた暮らしにとって最大の敵は金なのである。―賛否両論が生んだドイツのベストセラー。
目次
１ 職業は生きがいにならない
２ ウチほどいいところはない
３ 外食なんて時代遅れ
４ 車なんて要らない
５ 休みが取れても旅行するな！
６ お金を使わないファッション
７ フィットネスは無料で！
８ 「文化」で窒息しそう
９ 子どもを消費バカに育てない方法
１０ ショッピングの極意
著者等紹介
シェーンブルク，アレクサンダー・フォン［シェーンブルク，アレクサンダーフォン］
１９６９年生まれ。フリーのジャーナリストとして『ディー・ツァイト』紙、『エスクァイア』誌、『ヴォーグ』誌（いずれもドイツ語版）に寄稿し、ドイツの一流紙『フランクフルター・アルゲマイネ』紙の編集を担当。没落貴族の末裔。ポツダムとベルリンに在住。ノンフィクション作家としても活躍し、２００３年に禁煙に関する著書がベストセラーになった
畔上司［アゼガミツカサ］
１９５１年長野県生まれ。東京大学経済学部卒業。ドイツ文学・英米文学翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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月の実
16
図書館本。身の丈に合った質の良い暮らしが幸福をもたらすということを没落貴族の著書の視点で著した本です。倹約は「実用性だけでなく美的な意味合いがある。日本人のわびの思想では、不足の美、倹約の美が重視される。」という文章を読んですごく腑に落ちました。ミニマリストの本質はそこなのかなぁと思いました。ネガティブな考え方をガラッと変える機会をくれた一冊でした。2019/03/23
Humbaba
10
幸福とは，お金で買えるものではない．例え給料が減ったとしても，それが即不幸につながるわけではない．自分にとって何が大切であるかをよく考えれば，そこには思っているほどのお金が必要ではないことが見えてくる．2012/12/18
macaron
4
面白かった（笑）著者が信念を持っていて、自分の考えを大胆に言い切るから面白かった（笑）辛口というか、スパッと言い切る。読んでいて興味深かった。そういう考え方もあるのか〜と。ドイツでの生活について書かれているから身近に感じるというよりは面白く読む感じ。子供との接し方も面白い。買い物で目的のものだけ買えたチームが勝ち。余計なものを買ってしまったチームは負け。って面白い。贅沢しない方が幸せだ。って言ってる。頭の柔らかい人なんだな。貴族っぽいエピソードはないかな。普通の人って感じ。１つの考えとして読むと楽しめる2016/03/04
遠山太郎
4
1)量から質へをちょっと目標に。訳者あとがきには本国ドイツの賛否両論が掲載、さもありなん。個人的には人は一度、ワーカーホリック<本書では働きバチ>、贅沢<同じく、宣伝されているモノをなんでもほしがるバカで未熟な消費者>、にならないと難しいとおもうけど。(その辺りの振れ幅は、椎名林檎的にいうとキラーチューンとありあまる富)。ただ贅沢は手頃にだ、アウトレット、モノ比較雑誌、音楽アプリ、食べログ、電車、図書館、公営ジム、IKEA、なんかで。恩師曰く生活の転機には3年かかる。それにサプール(コンゴのブランド紳士)2016/01/05
ごー
4
堅実なことで有名なドイツ人でも、無駄な買い物をする人がいるらしいというのに驚いた。「文化」はあなたに必要かと問いかけているところは斬新だと思った。今は何でも金儲け主義で、それに嫌気がさして芸術をやめてしまった芸術家もいるそうだ。チャールズ皇太子のテレビ嫌いの件は、離婚とは関係ないような。そんな言い方をされては、ダイアナがかわいそうだ。偽物のカルティエの時計をカルティエの店で修理してもらおうとする話は、いくらなんでもずうずうしすぎると思った。ヨーロッパ風の冗談なのかもしれないが。2014/06/09
