内容説明
一九八七年、仙台に住む学生、山崎雅司は札幌を訪れ友人の中西未和と化石発掘に参加する。しかし季節外れの大雪が降った翌朝に発見されたのは滞在先の山小屋の所有者、榊の死体で、しかも殺害現場は密室だった！一九四四年、北海道の陸軍輸送部隊に徴用された漁師の杉田公平と弟の公二らはある男を小樽に護送する密命を受ける。しかし船は難破し護送人を狙う謎の暗殺者に襲われた一行は次々と命を落とす。二つの事件は四十三年の時を超え共鳴する。未和はその謎を解き明かしたと推理を披瀝するのだが…第二十四回新風舎出版賞奨励賞受賞作品。
著者等紹介
坂野上淳［サカノウエジュン］
１９６４年、名古屋市出身で現在札幌在住。著述業、匂い鑑定人。東北大学大学院修士課程修了（専攻：物理学）北海道大学で博士号取得（専攻：地球環境学）。北海道大学理学部非常勤講師、その後、政府機関・民間会社研究員などを経てフリーに。臭気判定士、潜水士、ＮＰＯ法人コーディネーターの資格を持つ。２００５年『牙の時代』で第二十四回新風舎出版賞奨励賞受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 電子書籍
- 先代旧事本紀
