新風舎文庫
白鳥事件

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  • サイズ 文庫判/ページ数 366p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784797498516
  • NDC分類 326.23
  • Cコード C0195

内容説明

一九五二(昭和二七)年一月二十一日、札幌市警察警備課長だった白鳥一雄警部が自転車に乗って帰宅途中、札幌市内の路上で射殺され即死した。犯人はそのまま逃走。捜査当局は当初から日本共産党による計画的な犯行と断定した。捜査は難航したが、共産党・村上委員長が逮捕された。しかし、強引な逮捕に世論の反発をかい、冤罪事件として再審運動が高まった。最高裁で再審棄却されたが再審の重い扉を開くきっかけとなった。解説は和多田進氏。戦後史の空白を埋める事件関係者への衝撃インタビュー。

目次

第1部 白鳥警部射殺事件(昭和二十七年一月二十一日午後七時;事件と捜査につきまとう黒い影;“党”防衛闘争 ほか)
第2部 謀略の構図(公判廷の“怪”;事件の演出者たち;怒りふたたび;ニセ弾丸の証拠価値;四日間の口頭弁論;最高裁判決も上告棄却!)
第3部 裁かれたものは誰か(“ばあちゃん”の死と網走刑務所;磯部鑑定と米軍の関係;科学者の良心 ほか)

著者等紹介

山田清三郎[ヤマダセイザブロウ]
1896年京都に生まれる。戦前、戦後を通じ果敢な文学運動を展開。1987年9月30日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Ikuto Nagura

1
松本清張『日本の黒い霧』から事件の詳細が知りたくなり本書へ。山田清三郎の日共プロパガンダとしての『白鳥事件』本体に、和多田進による日共犯行説に立つ長めの解説がついて、両方の立場から白鳥事件を概括できた。両者の主張が決して交わらずに真相が闇のままなのは、検察が悪辣すぎる上に、裁判所がそれにも増して杜撰すぎだからか。「捜査関係者による作為の疑いを生じ、ひいては事件全体が捜査機関によるねつ造の疑いも生じないではない」と判じながら再審を棄却した高裁を踏襲して、最高裁が白鳥決定を示す流れは、論理破綻もいいところだ。2016/02/29

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