内容説明
明治四十五年、宮城県仙台市で産声をあげた高橋三郎。明治・大正・昭和という三つの時代を生き、百貨店勤務・航空隊・ヤミ屋・舞台の大道具…とさまざまに職を変えながら、歌人であり続けたひとりの男。没後、歌集編纂を通じてその破天荒な生き様に魅力を感じた著者が、実の叔父としてだけでなくひとりの人間としての「高橋三郎像」を描いた人物伝。苦難の末に実った宮中歌会始入選という人生最大の栄光、そしてその晩年。激動の時代を背景に描かれる波瀾の人生は、腑抜けた現代に喝を入れる書となるだろう。
目次
第1章 仙台時代
第2章 伊勢丹時代
第3章 桐生時代
第4章 戦後の苦難の日々始まる
第5章 生涯最大の栄光に輝く
第6章 苦汁に満ちた晩年がやってくる
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- 心にしみる大阪の歌