内容説明
自宅にひきこもり絵を描いて過ごす智恵。製作中の静物画のためにレモンを買った帰り道、一人の青年高村と出会う。レモンの変わりに『檸檬』を手渡す高村。レモンと檸檬を通して二人は手紙を交わすようになり、魅かれあっていく。しかし、再会した高村は手紙の彼とはまるで別人であった。現実が流れ出した智恵の世界で、左胸が静かに爆発する。自主映画「檸檬爆弾」の原作。
著者等紹介
松本沙有理[マツモトサユリ]
1977年東京生まれ。脚本家。さまざまな媒体の脚本を書く。小劇場で脚本・演出・役者としても活動。現在ホームページやアートイベント等で独自の世界を展開中
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