内容説明
ビル屋上のプレハブ小屋で生活する兄貴分の小暮修と弟分の乾亨は、探偵事務所のしがない調査員。依頼がくるのは、犯罪スレスレの仕事ばかり。欲とエゴ、暴力にセックスが渦巻く社会の裏側で、繰り広げられていく涙と笑いと人情の人間ドラマ。切ないまでに突っ走る若者の生態を、生々しく描き切った、不朽の名作。一九七四年に放映され、今もなお伝説として語り継がれる作品のうち『自動車泥棒にラブソングを』『殺人者に怒りの雷光を』『ヌードダンサーに愛の炎を』『ピエロに結婚行進曲を』の四話を収載。
著者等紹介
市川森一[イチカワシンイチ]
1941年長崎県諫早市生まれ。日本大学芸術学部卒業。1966年、脚本家としてデビュー後、『黄金の日日』『港町純情シネマ』『淋しいのはお前だけじゃない』『山河燃ゆ』『花の乱』『異人たちとの夏』『長崎ぶらぶら節』など、テレビ、映画、舞台と幅広く作品を発表する。芸術選奨文部大臣新人賞、第1回向田邦子賞、芸術選奨文部大臣賞、日本アカデミー賞優秀脚本賞、紫綬褒章などを受賞。日本放送作家協会理事長。市立諫早図書館名誉館長。シアター1010ゼネラルプロデューサー
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感想・レビュー
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Bugsy Malone
67
ドラマ全26話の内の8本を執筆したメインライター市川森一さんの脚本を上下巻4本づつ収録した脚本集。文章として読むと、あの強烈な映像のバックに流れるオープニング曲の、パパラパァ~パラッパァ~♪パァ~ラパラパパラパァ~♪っていうイメージよりも挿入曲のパラッパァ~♪パッ・パァ~パラパラッパァ~がずぅっと頭の中に流れていて、カッコの悪いカッコ良さを教えてくれた切なくて哀しくて優しい、最高の演技をしていた修と享の姿が蘇って来る。時代も変わりもうこんなドラマは作られないのだろうけど、心に突き刺さる素晴らしい脚本です。2022/03/20
ゴリゾウ
0
萩原健一、水谷豊主演の連続ドラマ。1974年10月5日~75年3月29日(連続26回)/市川森一の脚本は8本/(「BOOK」データベースより)上巻 #4081990/06/16
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