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ベエが戦争に行った日

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  • サイズ A4判/ページ数 1冊(ペ/高さ 22X25cm
  • 商品コード 9784797475777
  • NDC分類 E
  • Cコード C8793

内容説明

これは、祖母から聞いた本当にあったお話です。祖母も祖父も、そしてベエも、今はもういません。しかし、鮮やかにその軌跡はよみがえり、忘れられずにいるのです。

著者等紹介

野々下留美[ノノシタルミ]
大分県佐伯市生まれ。熊本短期大学保育科卒業。1995年、第10回NTTふれあいトーク大賞エッセイ部門優秀賞受賞

川嶋文絵[カワシマフミエ]
大分県佐伯市生まれ。熊本大学法文学部法学科卒業。1996年、個展「ふーみんのお絵かき帳」を開催。県・市の刊行物のイラストを手がけている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のっち♬

104
作者が祖母から聞いた太平洋戦争中の実話。畑仕事を手伝う痩身であるにも関わらず食料として戦地に送られる黒牛。ベエの愛らしくてつぶらな瞳や、他の牛の半分しかない体格で赤いタスキをかけられた姿が目に焼き付く。大分の農村という戦地から離れた光景、ただ出征を見送ることしかできない貫とサトの背景、虚飾や誇張を削いだ展開が物語の悲痛さ・無力感を際立たせている。「ベエが貫を見ました。いつものやさしい目です。そして「モー」と、一声だけ鳴きました」—人間のために働いてきた動物が人間の罪を背負わされる不条理を静かに描いた作品。2022/07/31

喪中の雨巫女。

10
《図書館‐通常》畑を耕して、人間のために働いてきた牛に、戦争のために供出なんて…。酷いね。2012/10/01

ヒラP@ehon.gohon

9
著者が祖母から聞かされた戦争の一断編。実話としての重みがありました。2017/02/16

わむう

6
この間TVで特攻隊に出る前の晩にはステーキが振る舞われたと再現されていたが、乳牛や田畑を耕す牛も引っ立てられていたのか。2015/08/05

チェアー

5
牛も出征するときには、たすきをかけられ、駅でバンザイの声が響く中、戦場に送られていったのだと知った。 彼らは人間の愚かさをすべて知りながら、その罪をすべて負って、死んでいったのだ。2021/08/08

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