内容説明
一人の憲法研究者が、親の介護に直面し、悩み、体感した理想と現実とのギャップ―。視力障害・視野狭窄というハンディキャップをもつ著者が、「小さな窓」から必死でのぞき、訴えようとしている介護・医療・福祉の問題点とは…。医療関係者、老人福祉関係者に投げかけられた課題はあまりにも重い。
目次
環境の変化と加齢現象
バブルに翻弄された家族
小脳脊髄変性症の発症
神経内科への入院
退院後の選択
恐るべき老人病院
自宅介護の決意
阪神大震災と母の異変
二度目の自宅生活
骨折と障害認定
ショートステイと体調の悪化
国立病院から老人保健施設へ
長期療養型病院へ
骨折から寝たきりへ
最期の時
あれから四年
著者等紹介
川崎和代[カワサキカズヨ]
1950年、大阪府堺市に生まれる。現在、同在住。短期大学教授。1974年、大阪大学大学院法学研究科修士課程修了後、大阪市立大学大学院法学研究科博士課程に進学。1982年より大阪女子学園短期大学(現・大阪夕陽丘学園短期大学)にて、法学・日本国憲法・人権論・社会福祉等を教えている。日本公法学会、全国憲法研究会、民主主義科学者協会法律部会などに所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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