中公文庫<br> 漂流物・武蔵丸

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中公文庫
漂流物・武蔵丸

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122070943
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

出版社内容情報

「あのな、ええことおせちゃる。」――鬼気迫る母親の一人語り「抜髪」、平林たい子賞、川端康成賞受賞の表題作二篇ほか、私小説家の真髄を示す佳篇を精選。さらに講演「私の小説論」と随筆一篇を併録した直木賞作家の文庫オリジナル選集。〈巻末エッセイ〉高橋順子


〈解説〉井口時男




■目次


木枯らし/抜髪/漂流物/変/武蔵丸/狂/「鹽壺の匙」補遺/直木賞受賞修羅日乗(随筆)/私の小説論(講演)


〈巻末エッセイ〉けったいな連れ合い(高橋順子)


〈解説〉井口時男

内容説明

「あのな、ええことおせちゃる。」―鬼気迫る母親の一人語り「抜髪」、平林たい子賞、川端康成賞受賞の表題作二篇ほか、私小説の真髄を示す佳篇を精選。さらに講演「私の小説論」と随筆一篇を併録した直木賞作家の文庫オリジナル選集。

著者等紹介

車谷長吉[クルマタニチョウキツ]
1945(昭和20)年、兵庫県飾磨市(現・姫路市飾磨区)生まれ。作家。慶應義塾大学文学部卒業。72年、「なんまんだあ絵」でデビュー。以後、私小説を書き継ぐ。93年、初の単行本『鹽壺の匙』を上梓し、芸術選奨文部大臣新人賞、三島由紀夫賞を受賞。98年、『赤目四十八瀧心中未遂』で直木賞、2000年、「武蔵丸」で川端康成文学賞を受賞。主な作品に『漂流物』(平林たい子文学賞)、『贋世捨人』『女塚』『妖談』などのほか、『車谷長吉全集』(全三巻)がある。二〇一五年、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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フリウリ

4
最後の小説論は「読めない」と思いましたが、話し言葉のせいではないかと思います。些細なつまらないことでも、すぐれた書き言葉のおかげで、知らず読めてしまうというのは、驚くようなことであると思いました。賞が取れずに五寸釘で人形を打ったり、直木賞で男子の本懐を遂げたなどと声高に言うのは、どこまで本気なのかわかりませんが、本気とすれば気味が悪い。しかし、そのような気味の悪さが読者に惹起されることを、著者は喜びとしていたのかもしれない。穿ち過ぎかもしれませんが。刺さるところは人それぞれ。82024/07/24

Ryu

4
車谷は裏返った世界で生きている。蛙が内蔵を口から丸ごと出す。べろんと中身が外身になる。そういう肉壁を普通は意識せずに生きているが、それが手に触れられるのがこの小説の世界である。論理、倫理、普通なら大切&大事なこれらのことが、べろろんとびらびらしてしまっていて、苦悩する悪の魂が這い回る様子の実況中継に言葉は奉仕する。げりりん。こんな小説を読んではいけません。えぺし。2022/07/11

dra-wrappin

2
この人の私小説は癖になる。2022/09/18

レフラー

1
すばらしいな。2022/01/03

yoyogi kazuo

1
車谷長吉を読めば、私小説は毒だ、ということがよく分かる。車谷は深沢七郎の『楢山節考』を読んで衝撃を受け、「自分を崖から突き落とす」つもりで書かないと駄目だと思ったという。ぎりぎりのところまで自分を見つめ、醜いもの汚いものを抉り出し、自分を崖から突き落とすような作業をすることで生まれたのが車谷の私小説だ。だから読む方も真面目に付き合おうとすればかなりの精神力がいる。今年出たこの文庫は妻で詩人の高橋順子の巻末エッセイも付いていて作家入門としてお勧めと思う。2021/11/19

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