内容説明
2004年6月、佐世保市立の小学校で、6年生の児童が同級生にカッターナイフで首を切られて殺害されるという悲惨な事件があった。そして、まさかと思わずにはいられない事件は、この一件に限らない。近年の犯罪の低年齢化・凶悪化を憂い、生命を尊ぶ教育を願って、教育現場とすべての若い親たちに、この教育哲学の書を贈る。
目次
第1章 教育と保育(教育とは何か?;保育とは何か?)
第2章 現代日本の社会と文化(ポルノ社会(文化)と子育て
分裂症の時代と子育て ほか)
第3章 現代日本における子育て(子育てについての哲学;伝統的日本の幼児教育哲学 ほか)
第4章 しつけ(しつけの語源と意味;指導(guidance) ほか)
第5章 子供の道徳教育(道徳とは何か?;道徳教育の必要性 ほか)
著者等紹介
鶴田義男[ツルダヨシオ]
1928年生まれ。佐賀県在住。九州龍谷短期大学名誉教授。1964年、九州大学大学院教育学研究科博士課程(教育哲学専攻)修了。同年、九州龍谷短期大学講師。1973年、同大学教授。1999年より同大学特任教授。2002年、同大学退職。同時に名誉教授。その間、佐賀大学教育学部講師(教育基礎論、道徳教育担当)及び佐賀大学全学センター講師兼任(教育哲学、生涯教育担当)。現在『アジア諸国の幼児教育』、『現代アメリカの成人教育哲学』、『現代ロシアの教育』等執筆中
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