内容説明
新聞や雑誌に短歌を投稿し、一流の歌人として評価された死刑囚がいた。彼は歌のなかで死を怖れないという毅然とした心境を語っていた。だがそのときになると急に凶暴性を剥きだした。また昭和五十七年十一月二十五日、東京拘置所で処刑されたＡも「おれは今再審の手続をしようとしているところだ。何でいま執行するのだ！」と、その瞬間から荒れ狂い、首に縄がかかってもまだ抵抗しつづけた。元住職が伝える死刑囚の現実と命の大切さ。
目次
死刑判決文
死刑執行企案書作り
死刑囚の延命策
死刑囚の日課
死刑囚の夢
お迎えの恐怖
死刑囚の心情
死刑囚の余暇
法務大臣の決裁
死刑囚の運・不運〔ほか〕
著者等紹介
若園令瑞［ワカゾノレイズイ］
岐阜県揖斐郡大野町松山日蓮宗常光寺住職、岐阜県揖斐郡西郡村松山西郡村保育園長、岐阜県揖斐郡大野町松山大野町西保育園長、大東亜戦従軍元陸軍衛生伍長
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