内容説明
「もし、ぼうやを助けてくださるのなら、かわりにわたしの命をさしあげます」おかあさんのために、木の実をとりに行き、高い木から落ちたチビ。自分の命とひきかえに、チビを助けようとするミーコ。深い愛情でむすばれた、ねこの親子の物語。小学校中学年から。
著者等紹介
風樹みるく[カザキミルク]
童話作家。東京都生まれ。渋谷区の美術館に勤務
大野隆司[オオノタカシ]
版画家。1951年、東京都生まれ。谷中安規の版画作品に強い感銘を受け、独習により木版画の制作をはじめる
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感想・レビュー
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葉月94
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母猫が眠りこんでいる間に、高い木から落下して歩けなくなってしまったチビを、どうにかして、元通りにしたいと願う母の強い想い。薬草を取りに行き、力尽きた母猫の命と引き換えに、桜の精が薬草をチビに届けます。帰らぬ母を捜しにチビが森の奥で桜の精に話を聞き、涙をこぼしたところから桜の大木が生えてきました。それこそがミーコの生まれ変わり。子を思う母心と、自分を犠牲にしても子を救いたいという想いが、切ないです墨と筆で描いたような挿絵。笑顔のチビとミーコには、こちらも笑顔になります。。2010/02/19
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