内容説明
権力者道長の野望の犠牲となった皇后定子。悲運の女主人に捧げる諾子の至純の愛。なぜ「枕草子」は書かれ、いかにして権力闘争渦巻く宮中に流布していったのか…。時を経てなを輝く人間・清少納言を描く。第15回新風舎出版賞フィクション部門優秀賞受賞。
著者等紹介
長谷川美智子[ハセガワミチコ]
昭和20年台湾台北市に生まれ、中学生まで鹿児島市で育つ。浦和第一女子高校、東京教育大学(現筑波大学)文学部卒業。昭和52年毎日児童小説入選「さらば太陽の都」。昭和56年毎日児童小説入選「早春の巣立ち」。平成2年、3年、文芸春秋ベストエッセイ入選「母の手まり」「御先祖様からのボーナスが」。平成4年愛のサン・ジョルディ賞、短編の部入選「明日があるなら」。平成元年第二〇回埼玉文芸賞準賞受賞「エトランゼ」。平成7年二六回埼玉文芸賞受賞「見沼の波留」。平成12年第二回健友館文学賞受賞「野菊の如く」。平成13年第十五回新風舎出版賞フィクション部門優秀賞受賞「新釈枕草子」(改題「小説 清少納言 千年の恋文」)
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