出版社内容情報
ベストセラー『明治維新という過ち』の著者が解き明かす、明治近代が貶めた江戸の価値!◆日本人なのに江戸を知らない!?
・日本人を輸出したキリシタン
・幕府は鎖国などしていなかった!
・派遣、アルバイトで成立していた大名行列
・江戸?京都約3日! 超特急の飛脚たち
◆世界が学ぶ江戸のエッセンス
今日私たちが「伝統文化」と呼んでいるものの多くは、江戸期に完成されている。それらが失われつつある現在、むしろ外国人によって日本の美点、江戸のすごさが発見されてきた。近代工業社会や資本主義の行き詰まりに対して、世界が期待するのは江戸の持続可能性やそれを実現できる価値観だ。日本人は明治近代が江戸という時代を強く否定したせいで、自らの歴史を正しく知らずにいる。土中深く埋め去られた江戸を掘り起こす!
世界でも最長にわたる平和な時代を維持した江戸――その高度な社会システムとオリジナリティに満ちた精神文化の由来を知る!
はじめに ?埋め去られた江戸を掘り起こすということ?
第一章 江戸の遺産
1昭和の里山にみる江戸の名残り
2平成と幕末の時間距離
3生身の人間の営みを知る
4海外で評価される「徳川日本」
第二章 確固とした時代のコンセプト
1戦国期の合戦
2「弱くてかわいそう」ではなかった戦国の百姓
3「元和偃武」に込められた平和への想い
第三章 幕藩体制という大名連合
1譜代と外様
2天領と代官
3参勤交代とは何であったか
4参勤交代と大名行列―その悲喜劇と意義
第四章 鎖国をしていなかった江戸時代
1鎖国という言葉
2存在しなかった「鎖国令」
3切支丹による仏教弾圧と人身売買
第五章 整備された国内ネットワーク
1閉鎖体制が生んだオリジナリティ
2江戸の大動脈五街道と伝馬制
3舟運が担った物流システム
4旅の行き倒れを許さず
5疾駆する飛脚たち
第六章 江戸の人口と災害
1江戸の「国勢調査」
2出稼ぎ奉公と「都市蟻地獄」説
・地震と津波と大噴火
・燃える大江戸八百八町
・災害と江戸の自然観
第七章 持続可能な江戸社会
・人糞利用にみる循環システム
・再生可能なエネルギーと森林保護
・「足るを知る」精神に学ぶ
あとがきに代えて
?泰平の江戸 戦争の近代?
原田 伊織[ハラダ イオリ]
著・文・その他
内容説明
今日私たちが「伝統文化」と呼んでいるものの多くは、江戸期に完成されている。それらが失われつつある現在、むしろ外国人によって日本の美点、江戸のすごさが発見されてきた。近代工業社会や資本主義の行き詰まりに対して、世界が期待するのは江戸の持続可能性やそれを実現できる価値観だ。日本人は明治近代が江戸という時代を強く否定したせいで、自らの歴史を正しく知らずにいる。土中深く埋め去られた江戸を掘り起こす!
目次
第1章 江戸の遺産
第2章 確固とした時代のコンセプト
第3章 幕藩体制という大名連合
第4章 鎖国をしていなかった江戸時代
第5章 整備された国内ネットワーク
第6章 江戸の人口と災害
第7章 持続可能な江戸社会
著者等紹介
原田伊織[ハラダイオリ]
作家。歴史評論家。1946年京都生まれ。近江・浅井領内佐和山城下で幼少期を過ごし、彦根藩藩校弘道館の流れをくむ彦根東高等学校を経て、大阪外語大卒。2005年『夏が逝く瞬間(とき)』(河出書房新社)で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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