ＧＡノベル カリギュラＥＰＩＳＯＤＥ水口茉莉絵―彼女の見た世界

関 涼子【著】

ＳＢクリエイティブ（2016/10発売）

• サイズ B6判／ページ数 301p／高さ 19cm
• 商品コード 9784797388749
• NDC分類 913.6
• Cコード C0093

出版社内容情報

理想を壊して、現実へ帰る――。大人気学園ジュブナイルRPG「カリギュラ」をノベライズ！
ゲームでは語られなかった登場人物水口茉莉絵をフィーチャー。
ゲームは人気の「ペルソナ」シリーズを手がけた里見直氏がシナリオを担当。
独特の世界感にはまる人続出！


『メビウス』は自我の芽生えたバーチャルアイドル「μ（ミュー）」が生み出した世界。
現実世界で傷つき、苦悩した者が、彼女の歌に強く共感すると誘（いざな）われる世界――。
メビウス内では、老若男女問わず、高校生になる。
それはμの思う「人の一番輝かしい時間」だから……。

μはそんな誘った人々の願いを叶えるため、協力してくれる楽士たちの
楽曲を歌うことで世界を構築するエネルギーを生み出している。
水口茉莉絵もまた、そんなメビウスに誘われた者の一人だった。
彼女の現実と、メビウスでの思いとは――!?


関 涼子［セキ リョウコ］

おぐち［オグチ］

内容説明

自我が芽生えたバーチャルアイドル「μ」が創りだした理想の世界『メビウス』。そこは現実世界で傷つき、苦悩した者が、彼女の歌に強く共感することで誘われる世界―。メビウスには複数のルールが存在する。『誘われた人間は、現実の存在、現実での苦悩を忘れ、理想の容姿や環境を手に入れる』『誘われた人間は、メビウス内での一切の矛盾を認識することができない』『誘われた人間は、老若男女問わず、高校生になって終わらない学園生活を繰り返す』水口茉莉絵もまた、そんなメビウスに誘われた者の一人。彼女が逃げ出したかった現実と、メビウスでの思いとは―！？ゲームでは語られなかった真実を暴く、もうひとつの「Ｃａｌｌｇｕｌａ‐カリギュラ」―異色の学園ジュブナイルＲＰＧの衝撃ノベライズ！！！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[AstiN]

想像以上に容赦のない話だったが、ゲームの世界観を最大限活かした結末になっていて非常に良かった。

2017/04/12

[木一]

ゲーム作品「Caligula」シリーズに欠かせない一冊

[ooooo0000ooo]

同名のゲームのノベライズ。単純にシナリオをなぞるものではなく、敵側のウィキッド目線で何が起きていたのかが書かれる。ゲーム内ではウィキッドが何故メビウスにこだわったかは断片的にしか分からなかったと思うが、過去なども含めてそれらを補完する内容になっている。ウィキッドが何に憤り、何に怯えていたのか、の解像度が上がって個人的には良かった。 1のエンディング後のお話になっているが、2までクリアして読んでも良さそうな内容だった。

2025/04/14

[fujikura kazushi]

「……ずっと痛かったよね」(略)「お父さんにぶたれたこと。お母さんやお祖父ちゃんに怒鳴られたこと。友だちと自分の世界がすごく隔たっているって知ること……どれも、すごく辛くて胸が痛かった」「バカじゃないの」(略)「あんなの、ありふれた話よ。同情なんか反吐が出る」「そうだな」(略)「どうしても親とうまくいかない、がんばっても友だちとわかり合えない――どっちも珍しいことじゃない。もっと理不尽な話なんか探せばどこにでも転がってるし、誰だって痛みを抱えて生きてる。水口は特別なんかじゃない」(略)「ありふれた言葉に

2024/07/25

[茶絵茶絵]

カリギュラ2からシリーズのファンになり、ノベルにも手を出しました。カリギュラの世界観が好きなので、今回もがっちりそこにはまっていて。とても楽しめました。

2021/10/20