SB新書<br> 「お金」で読み解く世界史

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SB新書
「お金」で読み解く世界史

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  • サイズ 新書判/ページ数 239p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797388664
  • NDC分類 332
  • Cコード C0222

出版社内容情報

歴史を本当に動かしたのは「お金の流れ」だ「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ――。」
19世紀後半、ドイツを統一した鉄血宰相ビスマルクは、そんな至言を残した。
では、教養としての歴史がブームないま、本当に学んでおくべき歴史とは何だろうか?

この本では、政治や戦争、文化で語られがちな歴史を、視点を変えて、
個人の蓄財から商売、貿易、金融、商社や国家の財務まで含めた
「お金の流れ」から読み解き、歴史の本質をつかむもの。

本書を読むことで、国家や王室、政権などの栄枯盛衰のパターン、
国家や王室よりも本当は世界を動かしていた存在、
戦争の勝敗を本当に裏側で左右していたこと、
お金をめぐる執着や欲望が時として世界史を揺るがす大きな事件を引き起こしたこと、
現在の資本主義社会のシステム(金融システム)のはじまりなどが理解でき、
古代から産業革命前の人類がいかに財や富を追い求めてきたかをることで、
歴史を本当に動かしていたのが「お金の流れ」であることが頷けるはずである。


第1章 経済活動の始まりと貨幣の誕生
ハンムラビ王政による繁栄は国内の安定に支えられた
エジプトとメソポタミア それぞれの金と銀
権力分立を裏付けるインド貨幣の多様さ
地中海貿易の発展が銀行と貨幣を発展させた
貝から始まった中国の貨幣経済 他

第2章 拡大する市場と東西交易
海賊行為だけではないヴァイキングの商業活動
金と銀の動きがイスラムの命運を左右した
ローマ経済を物語る十字軍の活躍と荒廃
モンゴルの広範な交易がアジアの銀不足を解消した
神聖ローマ帝国の銀が貨幣の基準となっていく 他

第3章 一体化する世界と資本主義の伸長
大航海時代の始まりは重商主義の幕開けだった
ロシアにとって毛皮は金にも並ぶ物資だった
世界的商品「砂糖」をめぐり本格化した黒人奴隷
移動を繰り返したユダヤ人が資本主義を発展させた?
貿易上の衝突が招いたインド・中国の植民地化 他

関 眞興[セキ シンコウ]
1944年、三重県生まれ。歴史研究家。東京大学文学部卒業後、駿台予備校世界史講師を経て、著述家となる。『学習漫画 世界の歴史』『学習漫画 中国の歴史』(以上、集英社)の構成を手がけたほか、著書に『読むだけ世界史 古代?近世』『読むだけ世界史近現代』(以上、学習研究社)、『総図解 よくわかる世界の紛争・内乱』『さかのぼり世界史』(以上、新人物往来社)、『30の戦いから読む世界史』(上下、以上、日経ビジネス人文庫)、『なぜ、地形と地理がわかると世界史がこんなに面白くなるのか』(洋泉社歴史新書)などがある。

内容説明

古代エジプトから近代が始まる前までをお金と経済で読み解くユニークな世界史。教科書が描かない、政治や戦争とは違った視点でつかむ世界史の本質。

目次

第1章 経済活動の始まりと貨幣の誕生(メソポタミア文明 前一八~前一七世紀―ハンムラビ王政下の繁栄は国内の安定に支えられた;古代オリエント 前三〇~前一〇世紀―エジプトとメソポタミア それぞれの金と銀;リディア王国 前八~前五世紀―大規模な商業活動が貨幣経済を誕生させた ほか)
第2章 拡大する市場と東西交易(ヴァイキング 九~一一世紀―海賊行為だけではないヴァイキングの商業活動;中世のイスラム経済 七~一〇世紀―金と銀の動きがイスラムの命運を左右した;唐末・五代・宋 八~一〇世紀―文化レベルの高さが宋代の発展を裏づけた ほか)
第3章 一体化する世界と資本主義の伸長(大航海時代 一五~一七世紀―大航海時代の始まりは重商主義の幕開けだった;オスマン帝国とムガル帝国 一六~一八世紀―ヨーロッパの影響を受けたイスラム世界の斜陽;ロシア帝国 一二~一七世紀―ロシアにとって毛皮は金に並ぶ物資だった ほか)

著者等紹介

関眞興[セキシンコウ]
1944年、三重県生まれ。歴史研究家。東京大学文学部卒業後、駿台予備校世界史講師を経て、著述家となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kitten

15
BWにて。何となくタイトルで読んでみたが、うーん。世界史と商品作物の話かなあ。フランス革命のところでおわるのも中途半端。その先が読んでみたかったのに。2023/04/06

ふね

11
#24 ★★★ 久しぶりに世界史をおさらいできて面白かった。四大文明からフランス革命後のヨーロッパまでを経済史の観点から解説。久々に歴史を勉強したいと思えた一冊だった。2018/04/14

シャル

11
人類の歴史の中で、お金、すなわち経済活動がどのような影響を及ぼしてきたのかを大雑把に読み解いていく一冊。特に重要視されているのが貨幣のあり方で、そのための銀が集まれば都市や国家は栄え、疎かにすれば衰退の時は近い。また、キリスト教やイスラム教、中国など、それぞれの文化の対立が交流ともなり、道が作られることでそれぞれの物流がまた別の都市の発展を促すというのも語られる。さらに、多額の金銭が動くようになってからの銀行業の発達などについても触れられている。流れを見る一冊。2017/05/24

nagata

6
火と農業とお金が人間社会をそれ以前と大きく変えたのではないだろうか。そしてお金は今なお変化し続けている。銀行ができて、株が始まり、マネーゲームが広がっていったが、お金の仕組みそのものに罪はないはず。もう少し深堀して社会の流れをたどってみるのがいいのだろう。時系列の物語でありながら、短編集のような編集が秀逸な著作。2025/02/05

とこ

6
お金はまだ未熟なものであるという感想。お金の主人は誰なのだろう。政治的価値、依存先、便利なエネルギー、繋がりの代償、数多の歴史の中で似たような経緯と失敗を繰り返している。世界が一つになるときにお金は存在するのだろうか。2019/02/13

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