SB新書<br> スター・ウォーズに学ぶ「国家・正義・民主主義」―岡田斗司夫の空想政治教室

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スター・ウォーズに学ぶ「国家・正義・民主主義」―岡田斗司夫の空想政治教室

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  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797387445
  • NDC分類 310.4
  • Cコード C0295

出版社内容情報

SFとアニメから世の中の本質を解き明かす雇用問題、社会保障、難民問題、テロリズム、大国の覇権争い、宗教対立、人権問題---。
現代の政治情勢は極めて複雑かつ流動的であり、何がどうして起こっているのかを把握することは、専門家にとってすら容易なことではありません。
そのため、人はしばしば感情論や目先の損得で政治を語ろうとして、非生産的な罵詈雑言の投げ合いに終始してしまいます。
現代の政治を、私たちはどうやってとらえればよいのでしょうか? そもそも政治とは何を目指しているのでしょうか?
この難問に対し、SFやアニメなどの創作を補助線として使い、わかりやすく解説するの
が本書。
優れた創作はただの絵空事ではなく、作者の鋭い政治的な視点が必ず入っているものです。
単純化されている分、むしろ政治の本質を射貫いているとも言えるでしょう。オタキングとして知られる岡田斗司夫氏が、SFやアニメ作品に関する膨大な知識を駆使し、「政治の本質」そして「正義のあり方」を解き明かします。

■第1章 銀河帝国は本当に悪か? ---スター・ウォーズで読み解く政治
・パルパティーン銀河皇帝が行ったのは、民主主義革命だった
・アメリカ大統領は、銀河帝国を否定できない
・暴走する「軍」、ジェダイの独善
・銀河帝国はなぜ衰退したのか?
・管理者に向いていなかった初代皇帝
・帝国滅亡後、戦国時代になっていく銀河

■第2章 バットマンは正義か? ---ヒーロー像から正義を考える
・スタバ福袋を買い占めた輩を、罰するのは正義か?
・バットマンは、暴走する自警国家に疲れたアメリカを表す
・自分の守る政府は正しいのか苦悩する『攻殻機動隊』

■第3章 民主主義は進歩的か? ---ナウシカに見る、多様な統治形態
・部族制、王制、民主制の国が反目し合うナウシカの世界
・独裁制の有利さがわかる『銀河英雄伝説』
・『ガンダム』地球連邦とジオンの関係に、政治を学ぶ

■第4章 アメリカとは何か? ---創作に登場するアメリカ型システムの本質
・徹底的に自由な社会を描いた『月は無慈悲な夜の女王』
・統治者はどこまで民衆の味方なのかを問う『ウォッチメン』
・『スーパーマン』に見る、大統領に全てを委ねる欺瞞

■第5章 なぜ国家は崩壊するのか? ---創作に影響を与えるローマ帝国の興亡
・『スター・ウォーズ』で交通路確保の重要性がわかる
・『ファウンデーション』に見る、1つの支配体制が複数に分離してしまう理由
・テロが繰り返される『アップルシード』世界の正義とは


岡田 斗司夫[オカダ トシオ]
1958年大阪府生まれ。社会評論家。1984年にアニメ制作会社ガイナックスの創業社長をつとめた後、東京大学非常勤講師に就任、作家・評論家活動をはじめる。立教大学やマサチューセッツ工科大学講師、大阪芸術大学客員教授などを歴任。2010年に「オタキングex」(現FREEex)を立ち上げる。レコーディング・ダイエットを提唱した『いつまでもデブと思うなよ』(新潮新書)が50万部を越えるベストセラーに。その他、多岐にわたる著作の累計売り上げは250万部を越える。

内容説明

政治体制が独裁制であれ民主制であれ、民衆の心が動く仕組み自体は昔からたいして変わっていない。トップ交代などで生け贄を求める私たちの心理は、古代の王殺しと一緒である。『スター・ウォーズ』シリーズをはじめ、映画やアニメ、マンガをもとに政治の本質を読み解き、時事ニュースに触れるだけではわからない世界が動く仕組み、その原理に迫る!

目次

第1章 政治寓話としての『スター・ウォーズ』(スター・ウォーズは何がすごかったのか;アメリカ人にとっての寓話 ほか)
第2章 そもそも政治とは何だろう?(政治ニュースを追い掛けても政治はわからない;「正義」がなければ、国民はついてこない ほか)
第3章 スーパーヒーロー像から見えるアメリカという国家(空前のアメコミブームがやって来た;アメリカ人として生きようとする『スーパーマン』 ほか)
第4章 英国のEU離脱をガンダムで例えると?(英国は、ジオン公国だった!;重力という圧倒的な力 ほか)
第5章 ハインラインに「リバタリアニズム」を学ぶ(モビルスーツの元ネタとなった『宇宙の戦士』;軍隊は制御された暴力装置 ほか)

著者等紹介

岡田斗司夫[オカダトシオ]
1958年大阪府生まれ。社会評論家。1984年にアニメ制作会社ガイナックスの創業社長をつとめた後、東京大学非常勤講師に就任、作家・評論家活動をはじめる。立教大学やマサチューセッツ工科大学講師、大阪芸術大学客員教授などを歴任。2010年に「オタキングex」(現FREEex)を立ち上げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒデキ

43
岡田氏の講義内容に沿った一冊です 放送で見た講義内容を文章で読むと前後の繋がりが読み直すことができて楽しかったです スターウォーズは、帝国が、どうやって出来てきたのか? なんで、パルパティーンは、皇帝になったのか? そして、彼は、何故、後継者を作ることができなかったのか? をベースになっているローマ帝国の誕生から考察していきます。 2022/07/29

カキ@persicape

21
手に取って眺めていると横から「おっ‼︎今さっきちょーど店出ししたんだよ‼︎スターウォーズ好きなの⁉︎僕も好きでねぇ」と店主のおじいさんが顔を出し、「そうやって上手いこと言ってこの店主は毎回買わせるから騙されちゃダメだよ‼︎」と常連のおじいさんも顔を出す愉快な小さい古本屋さんで買いました(笑)パルパティーンをカエサルに例え、EU離脱をガンダムで語るちょっと賢くなった気が味わえる大人のオタクな娯楽本であった。断言しすぎで偏ってる気がする箇所はあるけど、新書は少ないページ数で大きな好奇心が生まれるから好きだ。2018/05/31

空猫

19
欧米(特に米)の政治、文化などをアニメ、映画で例えたら…バットマン、スーパーマンから米・国家を読み解き、英国のEU離脱をガンダムで例え、政治寓話として[スターウォーズ]を解説。[中2でもわかる政治学]を目指して書かれたものなので政治初心者にも、とても解りやすい。ハイラインの[月は無慈悲な夜の女王]、士郎正宗サンの[アップルシード]など読みたい作品も多数見つかった(^^)2016/09/29

またの名

15
胸を張って「政治なんか興味ない」と言える人間として、けれども基礎知識を知ることでオタク文化を完璧に楽しみ尽くすための政治学を名乗る本。煎じ詰めれば民主政と帝政の理念闘争を延々と描いてる(エピソード1〜3では民主主義という単語を連呼しまくってた)スターウォーズを、欧米人には身近な古代ローマ帝国史と並べコンテンツ・政治の双方に対する理解を相互照射的に深める。他にバットマンやスーパーマン、ガンダムについての話等を収録し、基本事項の著者流語り直しに過ぎないものの巧みに面白おかしく喩えてて、初見の知識にも出会えた。2019/01/16

入江

9
読みやすいというか、口述筆記? ってほど分かりやすいです。パルパティーンはカエサルと同じだった!? スターウォーズだけでなく、アメコミやガンダムも出てきます。アンチ・ハリーポッターの方におススメです。2018/06/08

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