出版社内容情報
●大人にも増えていて、職場にも増え、
周囲の理解とサポートが求められる「自閉スペクトラム症」を豊富な実例(症例)をもとに理解を深める1冊
自閉スペクトラム(Autistic Spectrum Disorder、略称ASD)とは、
自閉症やアスペルガー症候群を含む高機能自閉症などの各疾患を、
知的障害レベルや自閉症状の強弱によって
連続する広汎性発達障害と捉えた概念のこと。
これまでの障害の概念を変える
新しい考え方として最近注目されているが、
分類の仕方にもよるが、
10人に1人は該当するという見方もある。
発達障害の中でも特に対人関係をうまく築けず、
周囲を困惑させてしまい、
“生きづらさ”を感じることで、
大人が引きこもりやうつ病を引き起こすことも問題となっている。
大人の自閉スペクトラムの人が抱える困難とは何か?
どうすれば社会で周囲から誤解されなく活躍できるのか?
いまだ誤解もあり理解が足りていないこともあり、
周囲はおろか本人が自覚していないケースも少なくない。
そのため職場で問題になるケースがある一方で、
一部、IT関係など緻密な仕事に向く彼らならではの
特性を活かす企業も出てきている。
本書は、当事者やその家族が置かれる現状を踏まえて、
周囲はいかに対処するかを、
長年発達障害と向き合ってきた精神科医の著者が、
最新の研究の動向や豊富な職場での事例をまじえて解説する。
内容説明
「空気が読めない」「極度にこだわる」「同じミスを繰り返す」…最近は職場において周囲との関係に支障を来す人が増えている。発達障害への無理解や誤解もあり、ときに周囲はおろか本人すら無自覚なケースも少なくない。彼らはどういった困難を抱え、何に生きづらさを感じているのか?どうすれば誤解なく活躍できるのか?長年、発達障害と向き合ってきた臨床医が、22の実例から大人に急増する「自閉スペクトラム症」を解説。
目次
序章 大人も決して他人事ではない「自閉スペクトラム症」
第1章 誤解されやすい大人の自由スペクトラム症
第2章 障害か個性か?障害の概念を覆す「スペクトラム」
第3章 自閉スペクトラム症と精神疾患
第4章 自閉スペクトラム症にどう気づき、どう向き合うか
第5章 自閉スペクトラム症の人たちを支える「共助」
著者等紹介
備瀬哲弘[ビセテツヒロ]
1972年沖縄県那覇市生まれ。精神科医。吉祥寺クローバークリニック院長。精神保健指定医。琉球大学医学部卒業。同附属病院、旧・東京都立府中病院精神神経科、聖路加国際病院麻酔科、JR東京総合病院メンタルヘルス・精神科などを経て、2007年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヒラP@ehon.gohon
manamuse
海(カイ)
こぽぞう☆
碧海いお