SB新書<br> ないがままで生きる

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SB新書
ないがままで生きる

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  • サイズ 新書判/ページ数 207p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797384802
  • NDC分類 188.84
  • Cコード C0295

出版社内容情報

もっと闊達な自分に出逢う!

現代人は、とかく「自己」「目標」「分別」「知識」「想定」「秩序」などにとらわれがち。
臨済宗の僧侶であり、作家でもある玄侑和尚が、これらにとらわれた現代人の心を6つの「無」の禅語からゆるゆるとほどきます。

・「自己」なんて、あるがままよりないがままのほうがいい。―無我―
・「目標」を達成するよりも、今に無心になるほうが大事。―無心―
・「分別」した時点で、いきいきした心の躍動は停止する。―無分別―
・「知識」から離れたほうが、人のもちまえはいきいきする。―無為自然―
・自分だって「無常」な存在。「こうあるべき」なとらわれを常に突き崩す。―無常―
・人は混沌を抱えたままのほうが無限の可能性が広がる。―無限―
そう、「ないがまま」の世界は自由で闊達。

さあ、「あるがまま」を脱ぎ捨てて、裸一貫、何もない新たな自分を立ち上げよう!
ないがままで生きると、こんなに生きやすい!!


はじめに――「ないがまま」の発見

1章 全てを受け容れると、人は最も強くなれる 〈無我〉
・無我と無我夢中
・無「思考」な時間が最良の判断を導く
・涼風に出逢う旅
・計画病
・心のこもった卒業式
・苦と憂いと……

2章 未来を憂えすぎず、「今」に無心になろう 〈無心〉
・無心の在処(ありか)
・「無心」の教育
・適(たま)たま得て幾(ちか)し
・ひとりでに
・禅における「不易」と「流行」

3章 悟った人の世界はこんなに自由!〈 無分別〉
・ 無分別智と無記
・白隠 厳粛かつポップな禅僧
・禅師、かくの如く自愛せり
・天鈞(てんきん)
・ネコの枕経
・鼓(こ)盆(ぼん)の悲しみ

4章 小賢しい思惑から離れると、
身についたもちまえ(性)が豊かに現れる〈 無為自然〉
・無為自然の難しさ
・「運が悪い証拠」を捜さない
・礼を以て酒を飲む者は
・「わかる」ということ
・曲と直

5章 自分自身も無常。「それはそうだ」を常に突き崩そう〈 無常〉
・無常を生きる本堂
・一期一会
・翁忌(おきなき)に思う
・余白の美
・仮設のSさん
・暮らしの中の宗教
・「風流」の境地へ


6章 人間に完成はない。
一歩を踏み出せば無限の可能性が広がる〈無限〉
・秩序と無限
・次の一歩
・梅的、桃的、桜的。

【著者紹介】
昭和31年(1956)、福島県三春町生まれ。慶應義塾大学文学部中国文学科卒業後、さまざまな仕事を経験。その後、京都天龍寺専門道場に掛搭。現在、臨済宗妙心寺派福聚寺住職。僧職のかたわら執筆活動を行ない、平成13.年『中陰の花』で芥川賞を受賞。主な著書に『アミターバ 無量光明』『アブラクサスの祭』(以上、新潮文庫)、『龍の棲む家』(文春文庫)、『禅的生活』(ちくま新書)、『禅のいろは』『無功徳』(以上、PHP文芸文庫)、『日本的』(海竜社)など多数。また、平成26年には東日本大震災の被災者を描いた『光の山』(新潮社)で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。

内容説明

この本では、「無分別」「無常」「無我」「無心」という仏教の智慧、また「無為自然」に象徴される老荘思想、そして「無限」では、秩序や必然が、いかに人間の自由に関わるのかを考察してみた。いずれも人間そのものの、最も平和な在り方についての話である。日本で成熟した仏教や禅、老荘の考え方に、今だから触れてほしい。

目次

第1章 悟った人の世界はこんなに自由! 無分別
第2章 小賢しい思惑から離れると、身についた性(もちまえ)が豊かに現れる 無為自然
第3章 自分自身も無常。「それはそうだ」を常に突き崩そう 無常
第4章 人間に完成はない。一歩を踏み出せば無限の可能性が広がる 無限
第5章 全てを受け容れると、人は最も強くなれる 無我
第6章 未来を憂えすぎず、「今」に無心になろう 無心

著者等紹介

玄侑宗久[ゲンユウソウキュウ]
昭和31年(1956)、福島県三春町生まれ。慶應義塾大学文学部中国文学科卒業後、さまざまな仕事を経験。その後、京都天龍寺専門道場に掛搭。現在、臨済宗妙心寺派福聚寺住職。僧職のかたわら執筆活動を行ない、平成13年『中陰の花』で芥川賞を受賞。また、平成26年には東日本大震災を被災者の視点で描いた『光の山』(新潮社)で芸術選奨文部科学大臣賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぱんにゃー

114
【一コマ漫画】 偶然めくったら、ヨシタケシンスケさんのイラストに巡り逢いました\(^o^)/全体の流れの中で、瞬間をありのままに一コマで切り取る。まさに”禅”!(^ω^) /『ありのまま』と『世間一般という妄想』のギャップが、キャラクターの目の下のクマですね。//大きく分けると、物事の捉え方はいま言った2つ 『あるがまま派』(今流行りのありのまま)と、『ノウハウ派』(私たちが世間から教わってきた勝ちましょう頑張りましょう) /(玄侑さんの『ないがまま』はその先の話なので置いておきます)2016/02/20

ゆきこ

24
「無」をテーマに、今の世の生きづらさを少し軽くしてくれるようなお話が徒然と語られています。中でも「無為自然」と「無我」の章が特に心に響きました。目まぐるしい日々の中で、思考から離れ、「わたし自身」を滅する時間をちょっとでも作れるようにしたいです。さっそく「軟酥の法」は実践してみようと思います。2020/01/26

SOHSA

22
《kindleunlimited》世界をどのように理解し、どのように生きていくのか。あるがままではなく、更に一歩を進んでないがままに生きる。そもそも有ると無いとはどれほどに異なるのか、或いはどれほどに同一であるのか。窓の外の降り続く梅雨を眺めながらひとりごちる。有も無も空であるならば、あるがままだろうとないがままであろうと、只生きていることそれ自体が稀有なほど幸せなことなのかもしれない。著者の本はどれも味わい深く、いつまでも余韻が続く。一度では消化できない。要再読。2022/06/21

ヨー

8
うーん、難しい2021/04/04

双海(ふたみ)

7
活発で平安な心の在り方を「無」を手がかりに紐解く。禅的「生き方」指南。2024/10/03

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