SB新書<br> 悔いのない人生―死に方から生き方を学ぶ「死生学」

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悔いのない人生―死に方から生き方を学ぶ「死生学」

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  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797383676
  • NDC分類 114.2
  • Cコード C0295

出版社内容情報

◆古典から学ぶ「死生への覚悟」

誰もが逃れられない死。しかし、長寿社会で生きる現代人は死を遠ざけ、希薄化し、死に対してもはや不感症になりつつあります。
あなたも死を見えないこと、ないことにしていませんか?
しかし、万が一のことが起きて明日死んでしまうかもしれないのが人間の生です。

古典からの叡智をひもときつつ、死を意識し、考えることは、すなわちより〈よく〉生きる方法を見つけることにつながります。
死を考えれば、生は輝くと言ってもいいほどです。
これが死を考えることは最大の自己変革につながると述べる理由です。

日本人が向き合ってきた生老病死――。
そこには日本人が育んできた、すぐれた死生への知恵があります。
短い人生ながらその人生を生き切った吉田松陰の『留魂録』、武士の死生観を伝える『葉隠』、老いとの付き合い方を教えてくれる『養生訓』、
病とともに生きるヒントをくれる『病牀六尺』、極限状況での生のあり方が問われる『きけ わだつみのこえ』など、
先達たちの姿勢を見れば、現代に生きる私たちも居ずまいを正さずにはいられないはずです。

最期に後悔したくなければ、〈死に方〉を学ぶ。そして、そこから得られるものがある。そう断言できます。

現代人が失ってきた〈死生観〉を取り戻し、いつかくる〈その時〉にも備えます。

はじめに 〈死〉を考えることが最大の自己変革につながる理由

第1章 死の孤独と距離を置く
吉田松陰の『留魂録』 ~処刑前日に書き終えた魂魄の叫び

第2章 悔いのない最期を迎える
『葉隠』 ~現代にも役立つ武士の死生観

第3章 老いと上手に付き合う
貝原益軒の『養生訓』 ~長寿社会における真の養生とは何か

第4章 病とともに生きる
正岡子規の『病床六尺』など ~病を得たからこそわかる価値

第5章 その瞬間まで精神を保つ
V・E・フランクルの『夜と霧』、『きけわだつみのこえ』 ~極限状況の生が教えてくれること

第6章 遺してゆく人々のために
西郷隆盛の『西郷南洲遺訓』ほか ~家訓に学ぶ現代にも通じる遺言の心得

第7章 死者の魂に思いを馳せる
宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』から最古の文学『古事記』まで ~物語から読み解く霊的な旅

【著者紹介】
1960年静岡生まれ。明治大学文学部教授。東京大学法学部卒。同大学院教育学研究科博士課程を経て現職。『身体感覚を取り戻す』(NHK出版)で新潮学芸賞受賞。『声に出して読みたい日本語』(毎日出版文化賞特別賞、2002年新語・流行語大賞ベスト10、草思社)がシリーズ260万部のベストセラーになり日本語ブームをつくった。著書に『読書力』『考え方の教室』(岩波新書)、『現代語訳学問のすすめ』(筑摩書房)、『雑談力が上がる話し方』(ダイヤモンド社)、『頭がよくなる思考法』『頭がよくなる図化思考法』(小社新書)等多数。TBSテレビ「情報7days ニュースキャスター」等テレビ出演多数。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導。

内容説明

死は誰もが逃れられない。しかし、長寿社会で生きる現代人は死を遠ざけ、希薄化し、死に対して不感症になりつつある。古典からの叡智をひもときつつ、死を意識し、考えることは、すなわちより“よく”生きる方法を見つけることにつながる。日本人が向き合ってきた生老病死―。先達たちの姿勢を見れば、現代に生きる私たちも居ずまいを正さずにはいられないはずだ。

目次

第1章 死の孤独から距離を置くために―吉田松陰の『留魂録』 処刑前日に書き終えた魂魄の叫び
第2章 悔いのない最期を迎えるために―『葉隠』 現代にも役立つ武士の死生観
第3章 老いと上手に付き合う―貝原益軒の『養生訓』 長寿社会における真の養生とは何か
第4章 病とともに生きる―正岡子規の『病牀六尺』 病を得たからこそわかる価値
第5章 その瞬間まで精神を保つ―V・E・フランクルの『夜と霧』、『きけわだつみのこえ』ほか 極限状況の生が教えてくれること
第6章 遺された人々のために―西郷隆盛の『西郷南洲遺訓』ほか 家訓に学ぶ現代にも通じる遺言の心得
第7章 死者の魂に思いを馳せる―最古の文学『古事記』から宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』まで 文学作品から読み解く霊的な旅

著者等紹介

齋藤孝[サイトウタカシ]
1960年静岡生まれ。明治大学文学部教授。東京大学法学部卒。同大学院教育学研究科博士課程を経て現職。『身体感覚を取り戻す』(NHK出版)で新潮学芸賞受賞。『声に出して読みたい日本語』(毎日出版文化賞特別賞、2002年新語・流行語大賞ベスト10、草思社)がシリーズ260万部のベストセラーになり日本語ブームをつくった。TBSテレビ「情報7daysニュースキャスター」等テレビ出演多数。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たか

18
学ぶことが多々あった。齋藤先生の本はたくさんの引用があっていろいろと勉強になる。生き方について改めて考える良い機会になった。2018/10/30

zoe

17
少し前に、半藤氏と立花氏を取り上げる番組があり、立花隆氏が、死ぬとは死ぬまで生きることみたいな事を生前仰っていました。それを切っ掛けに、手に取った一冊です。斎藤先生らしく様々なタイトルを紹介しつつ、ご自身の死生観に影響を与えている箇所を解説しています。ハイデッガーは「存在と時間」で分かりやすく切り取っています。その限られた時間の中で、どう取り組んでいくか。斎藤先生が学生さん相手によく使うフレーズとして「ミッション・パッション・ハイテンション(使命感・情熱・上機嫌)」があるそうです。2022/01/29

九曜紋

17
長寿社会となり、介護を受けつつも生き長らえる可能性が高まる一方で、3.11のように突如として生を終える可能性もあるこの日本。死生観について想いを巡らせておくことは自らの人生をより良く生きるためには必要なことではある。著者も40代に大きく体調を崩したことを切っ掛けにこの問題を真剣に考えるようになったと言う。私とて他人事ではない。年齢的に病気に罹る可能性も増え、近い将来「終活」を考えざるを得なくなる。なのに現実の私はまだこの人生でやり残したことだらけ。生かされている日々を大切にしたい。2017/10/20

ルル

16
賢人の知恵を拝見できる本はすごいです!読書から離れられません(*^^*)2016/05/27

のり

14
再読。死を考えることは最大の自己変革につながる。一瞬を生きる。気が滞ると病気の原因になる。「出す」ことを意識すると物事はうまくいく。アウトプット勉強法、呼吸法など。どんな状況でも平気で生きることが悟り。生き方を先人の足跡から学ぶ。先人の言葉を読むということは人生の旅を豊かにしてくれる。特攻隊少年飛行兵が、プロペラがまわるときまでつづった手紙が印象的。2017/11/20

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