SB新書
有機野菜はウソをつく

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  • サイズ 新書判/ページ数 286p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797382143
  • NDC分類 615
  • Cコード C0295

出版社内容情報

何を基準に野菜や果物を選べばいいのか

有機農作物は健康によい、安全、美味しいという大前提は必ずしも成り立たない。おいしい&安全な野菜であることに有機栽培は必須ではなかった! 有機信仰から頭を冷やし、賢い消費者として本当にいい野菜とは何かが見えてくる一冊!

第1章 有機野菜だから安全・安心は大きな間違い

第2章 作物・土・成長のしくみを知った上で、有機栽培を考える

第3章 有機農業はどのような経緯で支持を得てきたか

第4章 有機栽培である必要はない

第5章 健康な野菜を見分けることができる、それが賢い消費者

【著者紹介】
齋藤訓之(さいとう・さとし)1964年北海道生まれ。中央大学文学部卒業。 市場調査会社勤務、「月刊食堂」(柴田書店)編集者、「日経レストラン」(日経BP社)記者、 日経BPコンサルティング「ブランド・ジャパン」プロジェクト責任者、 「農業経営者」(農業技術通信社)取締役副編集長兼出版部長を経て独立。2010年株式会社香雪社を設立。農業・食品・外食にたずさわるプロ向けのWebサイト「Food Watch Japan」編集長。 著書に『農業成功マニュアル 「農家になる!」夢を現実に』(翔泳社)、『食品業界のしくみ』(ナツメ社)、 『農業をはじめたい人の本 作物別にわかる就農完全ガイド』(成美堂出版)がある。

内容説明

有機JASなどの規格によって定められた有機栽培が、農業で最も理想的な栽培方法で、安全も担保するものであるという誤解をとき、安易なオーガニック信仰を脱して、野菜の賢い選び方ができるようになる!

目次

第1章 有機農産物だから安全・安心は大きな間違い(有機農業に対する間違ったイメージが流布している;有機農業の定義とは? ほか)
第2章 作物・土・生長のしくみから考えて有機栽培ははたしてベストか(作物はどのように“食事”をしているか;作物の根は“おちょぼ口” ほか)
第3章 有機農業はどのような経緯で支持を得てきたか(白砂青松は自然に成り立った訳ではなく、そこには人間の営みがあった;海の砂漠化を防ぐのに、どうして農家と漁師の連携が必要になるのか ほか)
第4章 有機栽培である必要はない(「農業は大地に鍬で彫る版画なり」が意味するところ;多収を目指すことが、なぜ優良な生産を実現する指針になるのか ほか)
第5章 健康な野菜を見分けることができる、それが賢い消費者(調和がとれたものは見た目にも調和がとれている;店頭でチェックすべきポイントとは? ほか)

著者等紹介

齋藤訓之[サイトウサトシ]
1964年北海道生まれ。中央大学文学部卒業。市場調査会社勤務、「月刊食堂」(柴田書店)編集者、「日経レストラン」(日経BP社)記者、日経BPコンサルティング「ブランド・ジャパン」プロジェクト責任者、「農業経営者」(農業技術通信社)取締役副編集長兼出版部長を経て独立。2010年株式会社香雪社を設立。農業・食品・外食にたずさわるプロ向けのWebサイト「Food Watch Japan」編集長。公益財団法人流通経済研究所客員研究員。亜細亜大学経営学部非常勤講師。昭和女子大学現代ビジネス研究所研究院(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くさてる

11
なんとなく良い、美味しいと思って選びがちな「有機野菜」や「オーガニック」。でも、その本当の意味は…?という基本的なところからその歴史、これからの展望まで、しっかり書かれた内容で、読み応え有りました。素人には専門的すぎて良く分からない所もありますが、そういう部分抜きには語ることが出来ない問題なんだろうなとも思いました。これもまたリスクを自分なりに考えて選んでいくしかない問題だと思います。面白かったです。2015/05/13

メロンサンデー

9
現在の農業の問題について知ることができ、美味しい野菜の選び方も知ることができる実にお得な本。有機野菜とはどういうものかや有機栽培の歴史などを知った上での野菜の賢い選び方を知ることができる。分かりやすく大変興味深く読むことができた。最新の科学を的確に取り入れ、伝統に学び、環境に調和し、対象をしっかりと観察し、無駄なく、労力をできるだけ省き、適切に、といったことは農業だけでなく、様々な分野に通じることであると感じました。2015/03/24

Aby

6
「有機バブル」「にわか有機農家」とは,上手いこと言うものだ.ラベルや価格に惑わされずに,消費者がダメなものを買わないことが生産者にとって一番の刺激になる.しかし,「有機」に踊らされる人には「信仰」なんだよな.速見健朗・著『フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人』の「フード左翼」の記述に通じるものがある.2015/04/06

kj54

3
好著。この本を読んで農業の「技術」というものの一端を実感することができた。オーガニック植物の歴史についても興味深かった。2015/08/16

MontB-RUN

2
農業って本当に「技術」の賜物なんですねえ。「有機野菜」「オーガニック」というだけで飛びつくことの愚かさを丁寧に論じてくれている良書。有機農業は環境に良いなんて誰が言い出したのでしょう?木酢液や原材料の怪しい堆肥、「虫食いの野菜は安全」の怪しさはなんとなく聞いたことあったがここにも書いてあった。言葉(宣伝)だけで飛びつくことなく、リスクとベネフィットを上手に見る&読むことのできる(できれば理科的な知識もプラスで)ようになりたいと思った。そしてやはりゼロリスク思考は馬鹿の見本ですね(*_*)2016/03/24

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