SB新書<br> 本当は分裂は避けられない!?中国の歴史

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本当は分裂は避けられない!?中国の歴史

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  • サイズ 新書判/ページ数 271p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797381474
  • NDC分類 222.01
  • Cコード C0222

出版社内容情報

巨大国家でありながら脆弱、その歴史的必然!

◆中国はいまや世界第2位の経済大国となったが、巨大国家でありながら、脆弱であることは否めない。

◆「中国四千年」というと、長期にわたり安定した歴史を持つ国と誤解されがちだが、諸民族による征服と分裂の繰り返しこそが中国の歴史であり、ひとつの政権のもとで安定的な発展を維持することはまれだった。

◆歴史的に、そもそも「冊封関係」という言葉自体、中国や韓国でも使われていない現実……。
東アジアで中国を頂点とした秩序があり、それが平和を保たせていたというのも幻想である。
これは中国政府に媚を売ろうとして日本の歴史学者が使いたがる「ガラパゴス史観」であった。
矛盾のはけ口を対外的な膨張政策に求めがちな中国、その歴史をひも解く!

◆中国の歴史を振り返ってみると、これほど外国の侵略に対してあっさりと屈服し、支配を受け入れてきた民族もない。
共産党がいまでも抗日を国是としている理由、中国でもっとも尊敬されている日本人の一人が大平正芳である理由、
高句麗や渤海の後継国家が、中国か朝鮮かで中韓でのホットな議論となっていることなど、
中国人も知らない本当の中国史!

はじめに 中国人も日本人も知らない本当の中国史
第一章 中国は四〇〇年の歴史しかないという理由
第二章 五六民族による多民族国家の矛盾
第三章 神話の世界と漢字の誕生──三皇五帝と夏・殷・周
第四章 始皇帝とナポレオン──秦・漢
第五章 日中外交事始め──三国・南朝
第六章 北朝から生まれた隋・唐帝国──五胡十六国・北朝・隋
第七章 大唐帝国の国際感覚──唐・五代十国
第八章 経済は超一流で軍事は三流の宋、これと真逆の大元帝国――宋・金
第九章 遊牧民族と漢民族と海洋民族──元・明
第一〇章 満・漢・蒙の連合王国と紫禁城の黄昏――清
第一一章 近代中国の誕生と苦悩――中華民国
第一二章 赤い中国の資本主義的躍進──中華人民共和国
第一三章 中国にとっての少数民族と領土

【著者紹介】
昭和26 年、滋賀県大津市生まれ。東京大学法学部卒。フランス国立行政学院(ENA)留学。国土庁長官官房参事官、通商産業省大臣官房情報管理課長などを歴任し、中国との通商問題や研究協力を担当した後、現在、作家・評論家としてテレビなどでも活躍中。徳島文理大学大学院教授。主要著書に『本当は恐ろしい江戸時代』(SB 新書)、『江戸三〇〇藩 最後の藩主』(光文社新書)、『歴代総理の通信簿』(PHP新書)、『世界の国名地名うんちく大全』『世界の王室うんちく大全』(ともに平凡社新書)など。

内容説明

矛盾のはけ口を対外膨張政策に求める中国、その帰結するところは?巨大国家でありながら脆弱、その歴史的必然!

目次

中国は四〇〇年の歴史しかないという理由
五六民族による多民族国家の矛盾
神話の世界と漢字の誕生―三皇五帝と夏・殷・周
始皇帝とナポレオン―秦・漢
日中外交事始め―三国・南朝
北朝から生まれた隋・唐帝国―五胡十六国・北朝・隋
大唐帝国の国際感覚―唐・五代十国
経済は超一流で軍事は三流の宋、これと真逆の大元帝国―宋・金
遊牧民族と漢民族と海洋民族―元・明
満・漢・蒙の連合王国と紫禁城の黄昏―清
赤い中国の資本主義的躍進―中華人民共和国
中国にとっての少数民族と領土紛争

著者等紹介

八幡和郎[ヤワタカズオ]
昭和26年、滋賀県大津市生まれ。東京大学法学部卒。フランス国立行政学院(ENA)留学。国土庁長官官房参事官、通商産業省大臣官房情報管理課長など歴任し、中国との通商問題や研究協力を担当した後、現在、作家・評論家としてテレビなどでも活躍中。徳島文理大学大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぽっぽママ

7
外交で力を持つにはまず経済力。昔の日本ってけっこう強気な外交しています。中国史だけではなく日本や諸外国との関係が良く理解できました。 最近はまっていた中国ドラマのおかげでここはあのドラマね、と。解釈は違っていても映像化されているとイメージしやすいです。2016/07/12

徒生

4
新書一冊で中国の通史を扱っているため、やや考証が物足りない嫌いがあるが、中立を貫こうとする姿勢には好感が持てる。また、中国史における日本、朝鮮、チベット等との外交政策を検討して現代を鑑みるという問題意識で書かれていて、外交や民族に関してやや参考になった。2016/02/27

getsuki

4
現代の中国を知る上で、四千年の歴史の流れを学ぶ事が出来る一冊。できるだけ中立にという配慮が滲み出ている所がいい。しかし、エピローグの最後の一文に引っかかりを覚えた。ここまで書いておいて結論が楽観的過ぎないか?と。2015/05/19

Kumisuke92

1
日本文化は漢や江南に移った南朝的中国文化の延長だという話は面白い。その後、北方民族の支配の影響で中国文化は変質した。その支配からの解放が、本来、孫文らが辛亥革命で目指したことだった。ところが、一時的に袁世凱に妥協し、袁と北洋政府が政権を握ったことで、蒋介石の中華民国は清の多民族国家を引き継ぐことになる。清は、モンゴルは支配階級として、そして乾隆帝の時代にウィグルを併合、チベットもモンゴルとの対等な関係を認め合っていた。国際法上は中国の支配権が認められているが、これらの地域が納得いかないのはよくわかる。2015/09/27

ゆきまさくん

0
このタイトルと本の中身は必ずしも一致していない。良い意味でタイトルには裏切られるが、中国の成立から現代までの歴史が綴られている。 例えば、現在中国の原型ともなった中華民国を孫文が作った時、目指したのは漢、満州、モンゴル、チベット、回族の五族共和だったはずなのに、袁世凱との不適切ともいえる取引によって、批判していたはずの清帝国そのままの問題、形を継承したことが書かれている。 現在の中国が抱える領土問題や民族問題に至る経緯がわかるので、中国との関係や問題を考える一助となるだろう。2015/05/07

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