新幹線をデザインする仕事―「スケッチ」で語る仕事の流儀

電子版価格
¥1,760
  • 電子版あり

新幹線をデザインする仕事―「スケッチ」で語る仕事の流儀

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784797380699
  • NDC分類 546.5
  • Cコード C0034

出版社内容情報

新幹線デザインに欠かせない仕事力

●ビジネスでの「革新的な創造」に求められる力

東海道新幹線が開通して半世紀――
今なお進化を続けるその雄姿は、
いかにつくりあげられてきたのか。

乗客が目にするその??カタチ?≠ノは、
多くの性能向上を実現すべく智慧と工夫が詰まっている。
どこを走るのか、誰が乗るのか。
そうした条件に対し最善を尽くすべく、
多くの技術者たちが集まるプロジェクトチーム。
その一員として、デザイナーは、
いったいどのような仕事をしているのか――。

東海道新幹線700系やN700系プロジェクトに参加した
インダストリアル・デザイナー・福田哲夫が、
新幹線車両のデザインの現場などを通して、
仕事をするうえで必要な「力」の本質を語る。

ビジネスにおける革新的な創造には、
コミュニケーションやチームワークに裏付けられた
「業務遂行能力」が欠かせない。
それらを下支えする「ひらめく力」「アイデアをカタチにする力」、
そして「チームをまとめる力」を、
描き下ろしのスケッチを交えながら
豊富な事例とともに紹介していく。

チームのひとりとして働く
すべてのビジネスパーソンに読んでほしい一冊。

プロローグ 鉄道車両デザインの「現場」

第1章 「デザイン」とは何か
人、モノ、情報の流れで磨かれる

第2章 N700系を生み出した「仕事」たち
革新的であっても、それは必然のDNA

第3章 ひらめきのための技術
「タマゴを描く」ということ

第4章 カタチのための技術
プロセスは観察から始まる

第5章 まとめるための技術
プロジェクトに必要なチームワーク

エピローグ 「点」ほどの「閃き」が「形」となる

【著者紹介】
インダストリアルデザイナー。1949年東京に生まれる。日産自動車のデザイナーを出発点として、独立後は公共交通機関や産業用機器を中心に、指輪から新幹線まで幅広い分野のデザインプロジェクトに携わる。特に新幹線車両では、トランスポーテーション機構(TDO)として300系、700系、N700系「のぞみ」をはじめ、400系「つばさ」、E2系「あさま」、E1系、E4系「MAX」の他数々の先行開発プロジェクトにも携わってきた。ビジネスやリゾート向けの特急車両、寝台車など鉄道車両の開発プロジェクトを評価され受賞多数。現在は産業技術大学院大学特任教授・名誉教授、京都精華大学客員教授、女子美術大学特別招聘講師ほか。(公財)日本デザイン振興会グッドデザイン・フェロー。共著に『プロダクトデザイン』日本インダストリアルデザイナー協会(JIDA)編(ワークスコーポレーション)。次世代を担う子どもたちへ「ものづくりの楽しさ」を伝えるワークショップ活動を通じて、未来への夢を一緒に描き語りかけている。

内容説明

N700系デザイナーが“スケッチ”で語る仕事の流儀。乗客が目にするその“カタチ”には、多くの性能向上を実現すべく智慧と工夫が詰まっている。どこを走るのか、誰が乗るのか。そうした条件に対し最善を尽くすべく、多くの技術者たちが集まるプロジェクトチーム。その一員として、デザイナーは、いったいどのような仕事をしているのか―。

目次

1 “デザイン”とは何か―N700系デザイナーの視点
2 新幹線はいかにしてカタチとなるのか―複合的に進化する高速鉄道のDNA
3 鉄道のサービスをデザインする―車両は“満足感を得られる空間”へ
4 ひらめきのための技術―人への思いやりが新幹線を磨く
5 カタチのための技術―美しく合理的であることへのアプローチ
6 まとめるための技術―プロジェクトを推進する力

著者等紹介

福田哲夫[フクダテツオ]
インダストリアルデザイナー。1949年東京に生まれる。日産自動車のデザイナーを出発点として、独立後は公共交通機関や産業用機器を中心に、指輪から新幹線まで幅広い分野のデザインプロジェクトに携わる。特に新幹線車両では、トランスポーテーション機構(TDO)のメンバーとして300系、700系、N700系「のぞみ」をはじめ、400系「つばさ」、E2系「あさま」、E1系、E4系「MAX」の他数々の先行開発プロジェクトにも携わってきた。現在は産業技術大学院大学特任教授・名誉教授、京都精華大学客員教授、女子美術大学特別招聘講師ほか。(公財)日本デザイン振興会グッドデザイン・フェロー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

来未

16
新幹線のデザインに携わりプロジェクトチームに参画している著者。彼の仕事に対する流儀が盛りだくさんに詰まった一冊。新幹線のデザインだけにとどまらず、デザイン概論的な部分も興味深かった。自然や日常の中に当たり前のように含まれるデザインだからこそ、機能的であり、万人に受け入れられるデザインが出来上がる。また、イメージを伝える為に具体的な描写よりもスケッチの方がさらなるブラッシュアップが見込めることなどなるほどなと感じられた。自身はグラフィックデザイナーではあるが、デザインの本質を学べた有意義な読書時間であった。2024/11/10

もりけい

6
N700系はとても快適である。揺れも騒音も少ない。おもてなしでデザインされたおかげというのは本書を読むとよく分かる。でも私の好きな先頭形状はいまだに500系。デザインは難しい。2015/09/05

ゆうゆう

4
読んだ感想を一言で言うと、速いはきれい、静かは安全、ということのようだ。それぞれの命題を解決するようで、実は全て繋がっている。新幹線安全神話は、多くの人の努力の賜物なんだと、よくわかった。目標をもつことの大切さ、挑戦し続けるではなく、夢を描き続けるという筆者、mustではなくlet'sの姿勢は励まされる。2018/01/19

ishicoro

3
プロのインダストリアルデザイナーが何を意識してデザインを仕上げているのかわかる内容でよかったですね。著者は観察眼があり、その積み重ねにより良いデザインが結果として付いてくるんだなと。先日も新幹線で帰省の際にいつの間にか寝てしまいましたがそんな空間を作るのは簡単ではないのかなと。N700ではエリアルールを意識したデザインがされている点とか工学的な視点からも興味を持てる内容でした。2018/01/04

yyrn

3
車両のデザインと言えば水戸岡鋭治の本を過去に何冊か読んでいたので、それらをイメージして読み始めたら全く違っていた。図面も写真もなく、著者の工業デザインにかける様々な思いがラフスケッチとともに綴られている。デザインがカタチになるまでの多くの関係者らとのかかわりや、新幹線の機能を最大限に引き出す外観の特徴的なデザインをはじめ、室内の材質や照明、イスなどのデザインでは目には見えない”しつらい”の大切さなどの話もあり、デザイナーとしてのこだわりと人生訓がぎっしり詰まった本だった。2015/09/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9403069
  • ご注意事項

最近チェックした商品