SB新書<br> なぜ男は女より早く死ぬのか―生物学から見た不思議な性の世界

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SB新書
なぜ男は女より早く死ぬのか―生物学から見た不思議な性の世界

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  • サイズ 新書判/ページ数 230p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797375305
  • NDC分類 491.35
  • Cコード C0295

出版社内容情報

生物学から読み解く性の不思議

地球上に住んでいる生物の「性」の不思議と面白さを、生物学の視点から読み解き、分かりやすく紹介!
生物のさまざまな性を知ることで、人間の「男と女」の本質が見えてくる!

なぜ男は女より早く死ぬのか、なぜ男は女より体が大きいのか、
なぜヒトは男と女に分かれているのか……
人間の性にはさまざまな謎があるが、そうした疑問を生物学の側面から考えると、
どのような説明が成り立つのだろうか。
ゾウリムシのような微小な生物から昆虫、爬虫類、哺乳類に至るまで、
さまざまな生物の性の仕組みを紹介しながら、ヒトの性の不思議を解き明かす!

まえがき
第1章 なぜヒトは男と女の2性なのか
第2章 男と女はどうやって決まるのか
第3章 実はあいまいだった男と女の区別
第4章 男と女の出会いの秘密
第5章 本当に男は生物学的に役立たずなのか
第6章 男女の概念をひっくり返したiPS細胞
あとがき
主な参考文献

まえがき

第1章 なぜヒトは男と女の2性なのか
・野生動物のヒトが、人になった
・イヌの雑種、ウマとロバの雑種
・「種より畑」というのには理由がある
・生命誕生のずっと後に性が発明された
・性は2つとは限らない
・有性生殖では半分の遺伝子しか伝わらない


第2章 男と女はどうやって決まるのか
・発生する場所でオスになったりメスになったり
・ミツバチでは女王蜂がオスとメスを自在に産み分ける
・オスのいないギンブナの子供ができる理由
・温度で性が変わるエゾサンショウウオ
・ヒトの卵子は1種類、精子は2種類
・チンギス・カンの子孫は1600万人
・哺乳類のオスは絶滅するか


第3章 実はあいまいだった男と女の区別
・「キューピッドの恋の矢」の始まりはカタツムリ
・カクレクマノミは社会的地位で性転換する
・ヒトも、もともとは男にも女にもなれる
・同性愛は「異常」ではない
・オスとメスで大きさや形が違う理由
・ヒトは何人の子供を作れるのか
・アメリカのスーパーウーマン


第4章 男と女の出会いの秘密
・異性と巡り合うための「繁殖期」というプログラム
・音で合いを奏でるスズムシ
・フェロモンで異性を引き付けるカイコガ
・クジャクの羽根飾りと性選択
・オスライオンによる子殺し
・ウシもネコもイヌも、交尾するかしないかはメスが決める
・ヒトの男女の出会い


第5章 本当に男は生物学的に役立たずなのか
・男の子と女の子の絵の違い
・男はつらいよ?@――すべての年代で男が死にやすい
・野生動物でもオスが死にやすい
・乱婚制では精子の数が勝負
・男の脳と女の脳は違うのか
・方向音痴の男もいる


第6章 男女の概念をひっくり返したiPS細胞
・体細胞は一代限りで死ぬ
・山中教授と共同受賞したガードン教授の実験
・クローンヒツジ・「ドリー」の誕生
・核移植クローンのカギは「核の初期化」
・iPS細胞から始原生殖細胞をつくる
・iPS細胞時代の性


あとがき
主な参考文献

【著者紹介】
1943年、北海道生まれ。北海道大学理学部卒、同大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。1970年から北海道大学理学部および同大学院理学研究科で研究・教育に従事し、2007年に北海道大学を退任。両生類の実験発生学が専門で、研究テーマは「遺伝子発現におよぼす環境因子の影響」など。主な著書に『黒人はなぜ足が早いのか』(新潮選書)などがある。

内容説明

なぜ男は女より早く死ぬのか、なぜ男は女より体が大きいのか、なぜヒトは男と女に分かれているのか…人間の性にはさまざまな謎があるが、そうした疑問を生物学の側面から考えると、どのような説明が成り立つのだろうか。ゾウリムシのような微小な生物から昆虫、爬虫類、哺乳類に至るまで、さまざまな生物の性の仕組みを紹介しながら、ヒトの性の不思議を解き明かす!

目次

第1章 なぜヒトは男と女の2性なのか
第2章 男と女はどうやって決まるのか
第3章 実はあいまいだった男と女の区別
第4章 男と女の出会いの秘密
第5章 本当に男は生物学的に役立たずなのか
第6章 男女の概念をひっくり返したiPS細胞

著者等紹介

若原正己[ワカハラマサミ]
1943年、北海道生まれ。北海道大学理学部卒、同大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。1970年から北海道大学理学部および同大学院理学研究科で研究・教育に従事し、2007年に北海道大学を退任。両生類の実験発生学が専門で、研究テーマは「遺伝子発現におよぼす環境因子の影響」など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

木ハムしっぽ

3
生物学的にみる性を解説する本書。知らない事が多く面白かった。 ヒトの性を決定する染色体X、Y。YはXの1/4の体積で軽い。だからY染色体を持った精子は卵子に速く到達しやすく、男性の出生率が高い。ほー。一方、男性の死亡率は全世代、人種に依らず死亡率が高い。なぜなのか?通説は2説あるがよく分かっていないと。iPS細胞の出現で男女の概念が覆されかねないという。女性の定義は「卵子を作る」のが現説。女性から採った細胞で(iPS細胞→精巣→)精子を作ることができ、持家生殖が可能にもなると。身の毛がよだつけど面白い。2023/05/14

えぬ

3
多くの生物の性について、またヒトの場合の寿命の差などに対する考察。2017/10/19

Humbaba

3
男性と女性は権利としては同じものを持つことは可能である。ただし、生物が公的な違いがある異常、全てが全て同じようにすることはできない。そのことをよく理解するためには、まず何が同じで、何が異なっているのかということについて明確に挙げることが第一歩となるだろう。2014/04/07

まなぶ

2
性にまつわる色々な話が比較的わかりやすい形で書かれている。驚きはやはり「iPS細胞の技術を使えば理論的に男性から卵子、女性から精子を作ることも可能となり同性配偶子による子の誕生も可能」って話でしょうかね。男性を決めるY染色体はどんどん小さくなっていきいずれ無くなる?と言う話を以前ネットニュースで見た。仮に男性がこの世からなくなっても女性同士で子供を作る事が出来るので人類は無くなることなくなるのかな?しかし女性同士で子供を作る場合Y染色体がないので生まれる子供は全部女性。男はつらいよ。2021/01/25

トナク

2
思っていたよりも性は曖昧なことが分かって面白いです。2018/09/27

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