ソフトバンク新書 なぜ、勉強しても出世できないのか？―いま求められる「脱スキル」の仕事術

佐藤 留美【著】

ＳＢクリエイティブ（2012/10発売）

• サイズ 新書判／ページ数 239p／高さ 18cm
• 商品コード 9784797371161
• NDC分類 336.04
• Cコード C0234

内容説明

「会社はアテにならない」「頼れるのは自分だけ」―華麗なキャリアアップを目指して、懸命にスキルアップに励んだ人たち。だが彼らの中には、努力が報われずに職場で冷遇されたり、転職を繰り返すたびにランクダウンしていくなど、不遇をかこつ人が多い。彼らはいったい何を間違ったのか？ブームに乗り、“スキルアップ教”にはまった人たちの現在を追うと同時に、今、本当に求められている能力とは何なのか？幸せな職業人生を送るための「脱スキル」の仕事術を紹介する。

目次

第１章　日本を覆った「スキルアップ教」（会社丸抱えだったスキルアップ；バブル景気でＭＢＡ社費留学がブーム　ほか）
第２章　なぜ、勉強しても出世できないのか？―スキルアップのウソ（理由１　スキルは必ずコモディティ化する；理由２　グローバル化、ＩＴ化　ほか）
第３章　スキルアップに振り回される人々（今から取っても食える資格じゃない「税理士」；「ゆとり会計士」を狙い撃ち　ほか）
第４章　最も「わりに合わない」勉強はコレだ！（わりに合わない勉強１位　各種キャリアアップセミナー；わりに合わない勉強２位　「朝会」「人脈交流会」などの各種イベント　ほか）
第５章　「脱スキル」で幸せな職業人生を作る２８の仕事術（仕事術１　地方を目指す；仕事術２　仕事を選ばない　ほか）

著者等紹介

佐藤留美［サトウルミ］
１９７３年東京生まれ。青山学院大学文学部教育学科卒。出版社、人材関連会社勤務を経て、２００５年、企画編集事務所「ブックシェルフ」を設立。これまでに２，０００人以上のビジネスパーソンを取材。「週刊東洋経済」「週刊ポスト」「週刊ＳＰＡ！」「別冊宝島」「日経ＷＯＭＡＮ」「日刊ゲンダイ」などに、ビジネス、人事関連記事を多数執筆（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[佐島楓]

とても辛辣な本だった。勉強している状態に満足してしまい、勉強に逃げてしまうというのは私も自覚がある。気をつけねば。あとは専門性を高め、ブレないようにしたい。

2015/11/09

[mitei]

中々ちまたで言われるスキルアップというものは現実には無理な話なのだなと思った。でもそういうものを追い求めるという夢が持たないとモチベーションも上がりにくいかなぁと思った。

2012/11/24

[ひろ☆]

誰でも、資格があれば、と考えたことは一度くらいあるかもしれない。 先を見据えて、自分の肉付けをしていくのか、ニッチな能力を磨いて、第一人者になるかが正解の一つの可能性が高いかな。 最後の仕事術の箇所は参考になった。

2014/11/08

[naobana2]

今の仕事をがんばって続けよう。

2014/05/31

[ふろんた2.0]

タイトルだけで論旨がわかっちゃうような本だけど、Honzで紹介されていたので。著者はコンサルでスキルアップの片棒を担ぐ仕事をしてきたことの悔恨もこめて執筆したよう。１章はスキルアップ教の社会史。たいていの人ははしかのように一定期間しか罹患しないが、バブル期以降の流れが把握でき面白く読める。３章はスキルアップに振り回された人の顛末だが、内容がゴシップ週刊誌のコラムのよう。最後にこれからはどうすればいいのかを論じるが、結局著者自身がスキルアップ教の教祖から抜け出せていないように感じた。

2014/09/18