内容説明
狙撃には銃身や機関部など銃そのものの高い精度だけでなく、正しい照準器の取りつけから、零点規正、自分の銃に最適な実包を自作するハンドローディングまで、さまざまな技術が求められ、撃った弾は地球の重力に引かれて落下し、空気抵抗にじゃまされ、風にも流されるので距離や風を正確に読む射撃技術も必須。本書では狙撃を科学的な視点から解説。
目次
第1章 銃を選ぶ
第2章 銃身と機関部
第3章 照準器
第4章 スコープの取りつけと零点規正
第5章 射撃術
第6章 ハンドローディング
第7章 銃の手入れ
第8章 野外行動
第9章 実包の種類を知る
著者等紹介
かのよしのり[カノヨシノリ]
1950年生まれ。自衛隊霞ヶ浦航空学校出身。北部方面隊勤務後、武器補給処技術課研究班勤務。2004年定年退官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
WATA
72
「凄腕スナイパーはこんなにすごい!」という内容の本かと思ったら、意外にも真面目で実践的な狙撃入門書だった。用途に応じたライフルの選び方、スコープの正しい取り付け方、銃のお手入れの仕方といった基礎知識から、使用済み薬莢に火薬をつめて再利用する方法まで詳しく書いてある。今までたくさん銃を撃ってきたベテランが、その知識・経験を語った虎の巻といった感じ。普通の人の日常生活には全く役に立たない内容だが、「ゴルゴ13」や「極大射程」などスナイパー物の小説を読んだり書いたりするときの参考資料としては最適かも。2014/09/09
姉勤
40
猟銃、競技ライフル、そして対人銃。狙撃に関するノウハウ。その準備のためのメンテナンスと補充、工作機械の解説に特化した一冊。こういう本を読むと、フィクション作品の描写のウソや詰めの甘さに興醒めし、逆に物語に関係ない数秒のシーンに唸ったりする羽目に陥るが、その程度で済むなら可愛いもので、仮に、自分が狙撃をする環境に陥る可能性を排除できない時代が進行中であるなら、護身術も含め多少の予備知識は必要だろう。相手の思考がわかることそこ最大の対策。2024/03/17
小木ハム
15
そういえば銃の事よく知らねぇなということで購入。易しい説明だが、専門用語が結構出てくるので基礎を知らないと戸惑うと思う。自分はその口です。ざっと通しで読んで、また必要なときに引き直すのが良さそう。実生活にはビタ一文役に立ちませんが、全頁オールカラーで写真、構えのポーズやライフルのイラストがたくさん載ってるので資料としても使えると思います。2020/03/05
文章で飯を食う
15
実生活に全く関係なく役に立たない本。何で面白いのか不思議。2016/03/09
モモのすけ
10
これで「ゴルゴ13」になれます。銃にスコープつけていきなり撃っても的には当たらない。きっと東郷は裏で相当な訓練と努力をしているのだなあ。2013/02/16
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