内容説明
源氏と平氏―二つの武家はどのように台頭し、そして相争うことになったのか?源平それぞれの源流を追い、その後の数多の合戦と無数の陰謀に彩られた死闘を描き出す。平将門、源義家、平清盛、源頼朝、平知盛、源実朝など、源平の群像の活躍を通じて、その三百年に及ぶ激動の歴史が浮かび上がる。
目次
序章 武家の棟梁をめぐるバトル・ロワイアル
第1章 源平の登場―将門の乱からすべては始まった
第2章 飛躍する平家―時代を拓いた二つの戦い
第3章 平清盛の夢―平家政権の樹立と幻の国家構想
第4章 逆襲の源氏―義仲、義経、頼朝それぞれの戦い
第5章 武家の世の完成―鎌倉幕府の内部抗争
著者等紹介
中丸満[ナカマルミツル]
出版社、編集プロダクション勤務を経て著述業。源平時代を中心とした歴史もののムック、パートワークなどに携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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BIN
7
平家の祖高望王から承久の乱までの源平の興亡を解説したもの。とはいえ、メインは源平合戦近辺になってるせいかやはり平将門とか源義家あたりはあっさりしている。軍記物に沿ったもののではなく史実を元にまとめているので、よく知られているイメージよりちょっと平家の方を持ち上げているところはある。平重衡の最後で惜しまれる人材であったことを書かれていただけで個人的には高評価です。鎌倉幕府成立後も平家恩顧の武将たちが次々と反乱起こしてる点で平家が武士を蔑ろにしていたわけではなかったというのもなるほどなと思った次第です。2017/05/27
蜘蛛切
2
新書にしては、良く網羅・整理されていて、文章も読みやすかった。満足度は高かった。2020/11/01
Koji
2
基本的な内容は平家物語に沿った史実の解説。少し平家贔屓の内容。2014/12/12
ダージリン
1
清盛辺りからしか知識がないのだが、源氏、平氏の起こりからの詳しい情報があって勉強になった。もう少し軍記物に沿った説明もほしかったが、史実と異なることばかり紹介しても本筋ではないのだろうな。それにしても鎌倉幕府成立後の権力闘争の醜さときたらひどいものだ。2013/01/25
甲斐祐貴
1
源平の興亡が、日本の歴史に何をもたらしたのかを考える。2012/02/19