内容説明
現実の企業改革は成功話のようには進まない!倒産寸前にまで追い込まれた名門企業は、どのようにして復活したのか?ベストセラー『なぜ会社は変われないのか』でも明かせなかった改革のリアルな実像を、実際に関わった人たちが語る、「現場」発の変革ドキュメンタリー。
目次
序章 日本企業がわずらっている現代病―チームの免疫不全症候群
第1章 なぜ会社は変われないのか
第2章 大企業病を克服せよ
第3章 社員が自ら考えて会社を変えていく
第4章 驚異的成果を生むマネジメントの真髄
終章 人を幸せにする会社とは―「いい会社」の条件
著者等紹介
柴田昌治[シバタマサハル]
(株)スコラ・コンサルトプロセスデザイナー代表/創業者。1979年東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。ビジネス教育の会社を設立後、30年以上にわたり、働き方改革につながる風土改革のサポートを数多く手がける
金井壽宏[カナイトシヒロ]
神戸大学大学院経営学研究科教授。経営人材研究所代表。1954年神戸市生まれ。京都大学教育学部卒。同大学院経営学研究科修了。MITのPhDと神戸大学からの博士号(経営学)を取得の後、神戸大学経営学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥
97
1990年代多額の赤字を抱え瀕死の状態にあったいすゞ自動車。コンサルタントの柴田氏らの力を得てV字回復を果たした。その時の様子は小説仕立ての「なぜ会社は変われないのか」に記されているが、時が過ぎ当時起こった出来事を風土改革運動の代表者らが振り返り語る本。いくら経営トップが旗振りをしても「やらせ・やらされ」感があれば改革は成功しない。社員が自分で考え、自分で決め、自分で行動した時、社内に正しい情報が流れてチームワークが本当に機能した時、組織が生み出すアウトプットは想像を超えるほど大きくなるのだ。★★★+2017/10/23
Ohno Takeshi
1
会社の風土が企業の業績に影響を与えた好例。全体の20%を変えれば、会社は変わる。20%のうち、さらに20%が全体の20%を動かしている。全体としてみれば、数%の人員のやる気があれば、組織は変わる。それほど、社員を前向きに変えることが大事だということですね。2017/11/20
あっつ
0
自律的組織の話。 会社や上司からやらされたのでは80%の仕事しかできないが、自らがやった仕事は120%で取組む。 これが分かっているようで、上に立つと出来ない人が多い。つい自分の思い通りにならないとイライラして直接指示してしまう。2023/12/17
Itsuma Tanaka
0
会社のMVVを検討する必要があって、社員がボトムアップで企業文化を変えようとする物語の参考書として手にとってみた
Kent
0
問題を自分事として捉え、自分で考え、自分で決め、自分で行動する、そしてそれに本気になれたとき、アウトプットは想像を超えるものになる。仕事を心から楽しめるようにもなり、業績も上がる。 そういた社員が増えることで組織風土が変わり、会社が変わっていく。 「当事者意識を持って主体的に取り組むこと」 まず自分の意識を変えていき、良い影響を周りに与えられるようにしていきたい。2020/06/03