ソフトバンク新書<br> もう一人の「三菱」創業者、岩崎弥之助―企業の真価は二代目で決まる!

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もう一人の「三菱」創業者、岩崎弥之助―企業の真価は二代目で決まる!

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  • サイズ 新書判/ページ数 183p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797367133
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0234

内容説明

三菱の創業者として初代社長の岩崎弥太郎は有名だが、その後を継いだ二代目・弥之助の業績はほとんど世に知られていない。しかし、実は三菱財閥・三菱グループの基礎を築いたのは、この弥之助だったのだ。初代社長ほどのカリスマ性はないが、頭脳明晰・冷静沈着な弥之助は、三菱の危機を救い、さらに発展させることに成功する。本書では、岩崎弥之助の生き方や経営手腕を、余すところなく伝える。

目次

第1章 この二代目なくして三菱なし、岩崎弥之助(弥之助、誕生;兄・弥太郎と違い温和な性格;母の教え;弟の教育に熱心だった弥太郎;弥之助、アメリカに留学す;後藤象二郎の娘と婚約;兄からの手紙;弥之助の帰国)
第2章 兄・弥太郎との二人三脚で経験した天国と地獄(台湾出兵によって三菱飛翔す;兄から叩き込まれた金銭哲学;政商・三菱への道;高島炭鉱の購入;伊藤博文の策謀;岩崎弥之助の意見書;共同運輸との死闘;岩崎弥太郎の死;共同運輸との和解、そして再戦;極秘のトップ会談;国家のため汽船会社を廃業す)
第3章 寡占から多角へ―巨大財閥への道(弥之助、三菱を再興す;社長独裁を継承;鉱山事業へシフト;弥之助を支えた人材(1)―川田小一郎
弥之助を支えた人材(2)―荘田平五郎
弥之助を支えた人材(3)―豊川良平
嬉しい誤算だった高島炭鉱と造船所の経営
長崎造船所の経営
日本郵船は再び三菱の手に
丸の内を購入して計画した大事業とは?
日本初のビジネス街をつくり上げる
丸の内の今と昔
グループの中核となる銀行業をスタート
倉庫業の将来性に着目
小岩井農場も弥之助にはじまる)
第4章 「紳士の標本」と称された弥之助の人柄(経営者としての弥之助;紳士の標本;弥之助、三菱を禅譲す;政界で活躍する弥之助;スパルタ教育をおこなった温厚な弥之助;一族思いの人柄;弥之助の親孝行と先祖への崇敬;英国紳士の気質を日本に;富める者の責任;岩崎弥之助。壮絶な最期を遂げる;弥之助が支えた久弥と三菱の発展;弥之助の子・小弥太の最期)

著者等紹介

河合敦[カワイアツシ]
1965年、東京都に生まれる。早稲田大学大学院博士課程満期取得退学(日本史専攻)。第17回郷土史研究賞優秀賞(新人物往来社)、第6回NTTトーク大賞優秀賞を受賞。都立白鴎高等学校で主任教諭として日本史を教えるかたわら、多数の歴史書を執筆している。早稲田大学教育学部講師もつとめる。また『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)の講師等、テレビ出演も多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジュンジュン

13
一代で築き上げた海運王国が危機に瀕するなか、亡くなった兄弥太郎。跡を継いだ弥之助は、合併を決意、たった八か月で三菱の名は消えた。海運業という主力を失った弥之助は三菱を再興する。今も日本経済をけん引する三菱グループの総帥として。兄の陰に隠れがちな、もう一人の創業者に光を当てる一書。2022/08/12

Koki Miyachi

3
三菱の創業者岩崎弥太郎の弟で、急死した弥太郎の後を継いだ岩崎弥之助の類い稀な経営者マインドを知る。三菱の歴史はそのまま黎明期の日本の産業の歩みと重なる。ひとつひとつの出来事を深く掘り下げるよりも、全体の流れ、岩崎弥之助の人生を概観する視点でみるスタンスが明快でよい。いかに人を束ねて率いるか、学ぶことが多い。2014/06/16

tack_ipc

2
本宮ひろ志の「猛き黄金の国」という漫画を読んで、興味がわいたので、読了。 今の三菱の繁栄が創業者だけでなく、二代目・三代目と優秀な人間のおかげで(もちろんその周囲の人も)成り立っていると感じた。 2013/12/29

ドル箱

2
さて感想いきましょう。何故?私がこれを「手」に取ったのは河合敦がどの様な「テーマ=視点」で「三菱創業者」を書くのかなぁ~とその「1点」のみです、「参考文献」なぞ「読まなくても」私は「予備知識」で全てを網羅しておりますので「感心」しませんが、物事を多角的に「考察」するのは好みなので「見ました」ん~「教科書」ですね、私的は「毒にも薬にもならない」三菱ネタを1つ「丸の内」の「土地」は今、尚「三菱」の土地です。スカイツリーも「三菱」が「関っております」仮に「三菱」が倒産したら、それこそ「日本の終わり」ですよ。2012/06/23

rbyawa

1
e153、正直これよりも前に財界の三菱商船への評判の悪さと、三菱銀行の立場(本の中の三菱為替を前身として捉えてました)から見た共同運輸との争いというのを見ていたせいで、政府肝煎り、という評価の段階で正直どうなのかなぁ、というのが疑問。ただ、三菱系の個人伝記だとそういう解釈になってるっぽいですね、前にも同じ見解見たことあるし。多分そこ以外は特に問題なかったんですが、それがページのほとんどを占めていたせいでちょっと苦痛だったかも、いやでも海運業以外に手出ししない約定って、弥太郎時代にも払下げ話受けてるよなぁ?2014/06/02

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