内容説明
なぜその人はリピーターになるのか?人を夢中にさせ、顧客ロイヤリティを向上させる秘密の仕掛けを徹底解説。
目次
第1部 ソーシャルゲーム登場(ソーシャルメディアのこれまで;ソーシャルメディアの現状;ソーシャルゲームの登場)
第2部 ソーシャルゲームはなぜハマるのか(ゲーミフィケーション・フレームワークとは;釣り★スタのゲーミフィケーション・フレームワーク分析;怪盗ロワイヤルのゲーミフィケーション・フレームワーク分析;モチベーションとは何か;課金のきっかけ)
第3部 ゲーム以外の領域への応用:ゲーミフィケーション(ゲーミフィケーションとは何か;事例に見るゲーミフィケーション;ゲーミフィケーションのデザイン)
著者等紹介
深田浩嗣[フカダコウジ]
株式会社ゆめみ代表取締役社長。京都大学大学院情報学研究科在学中の2000年1月、代表取締役CEOの片岡俊行、取締役最高技術責任者中田稔とともに株式会社ゆめみ設立。技術力を駆使してモバイルECシステム、メール配信システム(10年9月で累計送信通数62億通以上)、大規模CRMシステムの開発やソーシャルゲームプロバイダなど「モバイルを戦略的に使うためのコンシェルジュ」として、モバイルインターネットサービスの企画・開発・運営を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あーさん☆GWは墓参りをハシゴしました。暑くてバテました。
50
情報処理の教科書にでもなりそうな内容。2019/04/22
nbhd
16
ソーシャルゲームのメカニズムについて、ちょっと興ざめしちゃうくらい、しつこ~く書かれている、まったく良く出来た教科書(称賛)。2011年発行で、題材は釣りスタとか怪盗ロワイヤルだけど、その分析はいまも有効だと思われる。初めて知ったこと①バートルテスト…ゲームプレイヤーの個性はアチーバー、エクスプローラー、ソーシャライザー、キラーの4タイプに分類できて、それぞれ目標設定が異なる②ゲーム内で可視化されてないバラメータこそ、そのゲームの核心。「発見」よりも「そうだよね、言葉にすればそうなるよね」と読みすすめた。2017/02/07
まめタンク
12
表紙からは想像できないほど丁寧にソーシャルゲームについて書かれている。ゲームを社会に反映させる「ゲーミフィケーション」という概念。何故、人はソーシャルゲームに課金するのか?など、基本的な情報入手できる。ただ一つ問題があるとすれば、出版年だろう2011年の9月。本書ではGREEの「釣り★スタ」、モバゲーの「怪盗ロワイアル」などが題材として紹介されている。しかし、今や主流は「ドリランド」に代表されるカードゲームになっている。改めてネットの進化の早さを考えされる本です。2012/03/26
またの名
7
家でステイする生活様式にとってお役立ちなソシャゲの仕組みを、実際にユーザーとして廃課金も経験した開発側の人が解説。つぎ込む財産はない若者が比較的使える時間を注ぐのに対し廃課金者は時間がない代わりに財産を極振りする余裕を持つ高年齢者というデータが現実の縮図そのままで、辛い。何もリアルで獲得できないのになぜ熱中するかは本書によると、何もリアルで得られないからこそゲームの中だけで自己目的的に完結する内発的動機付けが作用するので外部報酬はむしろ、逆効果。ゲームコンプリートのために寿司をせがみ続ける子の例が不気味。2020/07/22
ゆえじん
4
ソシャゲをマネタイズするプロセスは、大きく分けて3段階ある.1、PRしてダウンロードしてもらうまでの過程.2、初心者がチュートリアルを一通りこなして自分でゲームを進めていくようになるまでの過程.3、中・上級者がハマって課金をする過程.本書の焦点は2と3で、前半で提示するフレームワークを用いて、「釣り★スタ」と「怪盗ロワイヤル」という2つのゲームを分析するという構成.個人的な関心としては、課金を目標としないゲーミフィケーションにあるので、有用なのは本書の一部分だけだったが、文献への案内あったのは良かった.2019/04/23