サイエンス・アイ新書<br> 質量とヒッグス粒子―重さと質量の違いから測り方、質量の生成にかかわるヒッグスメカニズムまで

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サイエンス・アイ新書
質量とヒッグス粒子―重さと質量の違いから測り方、質量の生成にかかわるヒッグスメカニズムまで

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  • サイズ 新書判/ページ数 237p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797365658
  • NDC分類 423.5
  • Cコード C0242

出版社内容情報

2013年ノーベル物理学賞受賞!
宇宙開闢以来の謎を解く!

古代ギリシャの時代から1964年にヒッグス粒子の存在を予言し、
2013年にノーベル物理学賞を受賞したヒッグスとアングレールら多くの科学者が、
質量とはなにか、どうやって誕生してきたのかを解き明かそうと研究に研究を重ねてきた。
その成果をすべて解説する。

序章 物理学の大革命:標準理論の確立
第1章 ニュートン力学と質量
第2章 質量はどのようにして測るのか
第3章 質量とエネルギーの同等性
第4章 質量の担い手:ミクロの世界へ
第5章 質量の生成:ヒッグスメカニズムとは
第6章 宇宙と質量

序章 物理学の大革命:標準理論の確立
ピーター・ヒッグス博士、フランソワ・アングレール博士
2013年ノーベル物理学賞受賞!!

第1章 ニュートン力学と質量
常識の落とし穴 / プリンキピア / 動き続ける物体 / 落体の実験 / それでも地球は動く
速さとは / 速さと速度はどこが違うか / 速度が変わる / 等速直線運動 / 等加速度直線運動
質量の登場 / 質量、加速度、力 / 作用・反作用の法則 / 力のつり合い / ニュートン力学と質量
ニュートンの三大発見 / ニュートンのもう1つの顔

第2章 質量はどのようにして測るのか
体重を測る / 質量は重さではない / 天秤で測る質量とは / 天秤はすぐれもの / 重力質量とは
慣性質量もある / 電子の質量 / 主役は慣性質量 / 不安が見え隠れする
エトヴェッシュの挑戦 / 偶然の一致? / ジキル博士とハイド氏 / 頭の中の実験室

第3章 質量とエネルギーの同等性
特殊から一般へ / 見かけの力 / 重力と慣性力は別物か / 天才の脳裏に稲妻が……
等価原理の提唱 / 奇妙な仮定「慣性の抵抗」 / ニュートンよ許したまえ / 真理は単純で美しい
空間がゆがむ / 地球儀の上の蟻 / 息づまる瞬間 / 光速を超える / 「古典力学」対「特殊相対性理論」
質量も変わる / 質量とエネルギーは転化する / 質量からエネルギーが……
100億分の1の文明 / その人は金持ちか / 消滅反応

第4章 質量の担い手:ミクロの世界へ
ニュートンからアインシュタインまで / 「なぜ?」と問いかける / 古代原子説
アリストテレスの反撃 / ラボアジエの登場 / 33種の元素 / 原子論の発展 / 電子の発見
土星型原子模型 / 古代原子論から近代原子論へ / 原子の構造 / 原子の量子力学
大きさのある陽子、中性子 / クオークモデル / カモメは3度泣く / 6種類のクオーク
レプトンも6つある / 3種の力 / 力の性質 / 力とはなんぞや / ファイマン図で考える
カラー荷の流れ / 弱い相互作用が問題

第5章 質量の生成:ヒッグスメカニズムとは
自然の統一的理解 / 電気と磁気の統一へ / 力の統一 / フェルミ統計とボーズ統計
標準理論の枠組み / ゲージ不変性とは / ウイークボソンに質量が / 対称性の自発的破れ
相転移とは / 質量の生成 / ゲージ理論の戦略 / 素粒子の質量 / 陽子-反陽子の衝突
ウイークボソンの発見 / 大統一理論へ / もう1つの相転移

第6章 宇宙と質量
標準理論の検証 / 正面衝突する素粒子 / 史上最大の実験 / 新粒子の観測 / 1100兆回の衝突
物質粒子、ゲージ粒子、真空粒子 / 量子宇宙とは / 4回の相転移 / 壁の崩壊 / 標準理論を超えて
荷電対称性と超対称性 / 超対称性とは / 光度質量と力学質量 / ダークマター(暗黒物質)は確かにある
ダークマターの正体 / ニュートラリーノを探せ / まとめ:質量と物理学

【著者紹介】
1938年、愛知県生まれ。1967年、東京工業大学大学院博士課程修了。東京大学原子核研究所、ハイデルベルク大学を経て、東京都立大学教授、早稲田大学理工学総合研究センター教授などを歴任。専門は高エネルギー物理学。理学博士。東京都立大学(現首都大学東京)名誉教授。高エネルギー加速器研究機構での実験、アメリカ・ブルックヘブン国立研究所、欧州原子核研究機構との国際共同研究を推進し、多くの成果をあげる。NPO法人町田発ゼロ・ウエイストの会理事長。おもな著書に、サイエンス・アイ新書『対称性とはなにか』や、『図解雑学 よくわかるヒッグス粒子』『図解雑学 超ひも理論』『図解雑学 燃えつきた反宇宙』『図解雑学 地球環境の物理学』(ナツメ社)、『朝日おとなの学びなおし! 相対性理論 エネルギー・環境問題への挑戦』『朝日おとなの学びなおし! 宇宙・物質のはじまりがわかる量子力学』(朝日新聞出版)、『超対称性から見た物質・素粒子・宇宙』(講談社ブルーバックス)、『相対性理論の一世紀』(新潮社)などがある。

内容説明

古代ギリシャの時代から、ニュートン、アインシュタイン、そして1964年にヒッグス粒子の存在を予言し、2013年にノーベル物理学賞を受賞したヒッグスとアングレールら多くの科学者が、質量とはなにか、どうやって誕生してきたのかを解き明かそうと研究に研究を重ねてきた。それが宇宙開びゃく以来のどんな謎を解き明かすのか、本書で学んでほしい。

目次

序章 物理学の大革命:標準理論の確立
第1章 ニュートン力学と質量
第2章 質量はどのようにして測るのか
第3章 質量とエネルギーの同等性
第4章 質量の担い手:ミクロの世界へ
第5章 質量の生成:ヒッグスメカニズムとは
第6章 宇宙と質量

著者等紹介

広瀬立成[ヒロセタチシゲ]
1938年、愛知県生まれ。1967年、東京工業大学大学院博士課程修了。東京大学原子核研究所、ハイデルベルク大学を経て、東京都立大学教授、早稲田大学理工学総合研究センター教授などを歴任。専門は高エネルギー物理学。理学博士。東京都立大学(現首都大学東京)名誉教授。高エネルギー加速器研究機構での実験、アメリカ・ブルックヘブン国立研究所、欧州原子核研究機構との国際共同研究を推進し、多くの成果をあげる。NPO法人町田発ゼロ・ウエイストの会理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

shinano

11
「質量」という観点からの人類知の“おおまかな”おさらい書だった。ヒッグス粒子やヒッグス機構を素人ながらも知りたいという一冊でもない気がする。単元ごとの文字数制限とそういう構成にした著者か出版社(編集者か担当者)か、初心者用でありながら、初心者に「だから、ヒッグス粒子ヒッグス機構って何?」に難しいけれど、本当にかみくだいて、あまり答えられていない本。それが残念。幾多の物理の偉人の肖像イラストで、物理事象を代弁できると思わないがね。こういうところに、素人用という大義名分をたてにしていると思える。2018/02/11

HaruNuevo

6
高校物理レベルからスタートして、素粒子理論やヒッグス粒子を説明するには、1トピック紙面1頁余というのは限界あるよな気がした。 素粒子にヒッグス粒子がまとわりつくことで、素粒子に質量が生まれた、という説明は、視覚的イメージがしやすいんどけど、なんか違う気がするのよね。 文系なので詳しいことわからんけど、ワシらの体を構成する素粒子にも、今まさにヒッグス粒子がまとわりついてるってこと? ヒッグス場とヒッグス粒子を整理して勉強しないと、理解できそうにない。んで、それは自分の手にはおえんだろな。2023/03/07

ヘビメタおやじ

5
短いトピックの積み重ねで読みやすいです。説明が足りないような気もしますが、これ以上専門的にやられても、理解できないと思いますが。ダークマター、解明される日がいつか来るのでしょうか?2018/07/23

fukurou3

3
この話題について書かれた本の中でも、中学生でもわかるくらいに最も易しく書かれている。2013/12/21

コウヘイ

2
簡単な言葉でわかりやすく書かれていたのだけど、ヒッグス粒子についての記述が期待していたほど多くなかった。2016/12/10

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