内容説明
1895年に発見されたX線は、科学、技術、医療などさまざまな分野でその発展に大きく貢献してきました。病院以外では接点も少なく、また応用範囲があまりに広いため、多くの方のX線に関する知識は十分とはいえません。そこで本書では、X線の基礎知識からさまざまな分野での応用事例を通して、X線が科学の世界でどれだけ重要なものかをわかりやすく解説していきます。
目次
第1章 魔法の光、X線
第2章 X線とはなにか
第3章 X線は危険な光線?
第4章 多くの命を救うX線
第5章 X線で宇宙の神秘を探る
第6章 X線の応用:犯罪から美術品まで
第7章 X線で明らかにされる分子の世界
著者等紹介
平山令明[ヒラヤマノリアキ]
1948年茨城県生まれ。1974年、東京工業大学大学院修了。協和醗酵工業(株)東京研究所主任研究員、ロンドン大学博士研究員、東海大学開発工学部生物工学科教授を経て、2002年より東海大学医学部基礎医学系教授。理学博士。現在の研究課題は、in silico創薬法の研究とそれを応用した難病治療薬の分子設計研究および医薬分子副作用の分子メカニズムの研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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柏原 輝彦
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X線なしに近代科学や医学は成り立たなかった。遠くの物を明るく観察したいという願いが望遠鏡の歴史を作ってきた。ノーベル賞の経緯。X線とガンマ線の波長領域は重なっているが両者が作られる仕組みは全く違う。磁場の中で特定のラジオ波が特定の原子核によって吸収され高E状態に移る核磁気共鳴。組織を構成する分子によって水素原子が核磁気共鳴を起こす振動数が異なる。星の一生とX線の関係。天体観測は昔から、昔からX線は地球に情報を運んできたが、大気の妨害で地上で観察できなかった。偶然に支配されても、そこには信念と哲学があった。2016/03/01
さくら
0
非常にわかりやすい。2012/03/13
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